ロイ・アンダーソン (Roy Andersson, 1943年3月31日 - ) は、スウェーデンの映画監督。ロイ・アンデルソンとも表記される。
来歴
1943年3月31日、ヨーテボリで生まれる。1969年にスウェーデン映画研究所を卒業。翌1970年に長編『スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー』で映画監督としてデビュー。第20回ベルリン国際映画祭でインターフィルム賞をはじめとする4つの賞を受賞した[1]。しかし、長編2作目となる『Giliap』(1975年)が興行的にも批評的にも失敗したことから、その後25年間長編映画を製作しなかった[2]。1981年に映画会社Studio 24を設立。映画以外にCMなども手掛け[3]、カンヌ国際広告祭で8度の受賞を果たした。
2000年、25年ぶりの長編作品となる『散歩する惑星』を発表。同年の第53回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した[4]。2007年には長編4作目となる『愛おしき隣人』を発表。シカゴ国際映画祭監督賞など様々な賞を受賞した[5]。
2014年、『さよなら、人類』が第71回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した[6]。同作は『散歩する惑星』、『愛おしき隣人』とともに三部作「リビング・トリロジー」を構成する作品である[7]。
作品
長編
- スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー En kärlekshistoria (1970年) 別題『純愛日記』
- Giliap (1975年)
- 散歩する惑星 Sånger från andra våningen (2000年)
- 愛おしき隣人 Du levande (2007年)
- さよなら、人類 En duva satt på en gren och funderade på tillvaron (2014年)
- ホモ・サピエンスの涙 Om det oändliga (2019年)
短編・ドキュメンタリー
- Besöka sin son (1967年) 短編
- Den vita sporten (1968年) ドキュメンタリー。共同製作 (英:The White Game)
- Hämta en cykel (1968年) 短編
- Lördagen den 5.10 (1969年) 短編
- Så fruktansvärt onödigt (1979年) ドキュメンタリー
- Trygare kan ingen vara (1980年) 短編
- Någonting har hänt (1987年) 短編 (英:Something Happened)
- Härlig är jorden (1991年) 短編(英:World of Glory)
- Un matin partout dans le monde (2000年) 短編テレビ映画
脚注
外部リンク