リーブラ |
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量 |
質量 |
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SI |
0.3274 kg (古代ローマ) 約 0.46 kg (現代) |
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由来 |
古代ローマでの1日の主食パンの質量 |
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語源 |
上記由来の質量を、古代ローマ(ラテン語)で「天秤」の意のリーブラと呼称したことから |
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リーブラ (libra) は、古代ローマ発祥の質量・通貨の単位である。
もとはラテン語で天秤を意味する語である。なお、てんびん座の学名もリーブラ (Libra) である。
質量
古代ローマではアス (as) とも言った。
古代ローマ滅亡後も、リーブラはヨーロッパ各地に残った。現在はスペイン語・ポルトガル語圏、つまりイベロアメリカ地域で使われる。他のロマンス語圏でも、フランス語圏ではリーヴル (livre)、イタリア語圏ではリッブラ (libbra) など似た単位名である。英語圏では単位名はポンド (pound) に代わったものの、単位記号 lb. にリーブラの名残がある。
そのため、これらは互いに翻訳される。たとえばスペイン語のリーブラは英語のポンドに、英語のポンドはスペイン語のリーブラに翻訳される。特にスペイン語・ポルトガル語圏ではほとんどの国でメートル法に移行しリーブラはあまり使わないため、単にリーブラといえばポンド(英米の常用ポンド)を意味することも多い。
1リーブラは、古代ローマでは約 0.3274 kg だった。現在は国によってわずかに違うが、一部を除いて約 0.46 kg で、ポンドの 0.4536 kg より少し大きい。
スペイン・ポルトガル語圏の1リーブラは16オンサ (西 onsa, 葡 onça) である。これは、1ポンドや1リーヴルが16オンスであることと対応している。ただし、リーヴルと同じ由来の単位が常に、オンスと同じ由来の単位の16倍というわけではない。
通貨
古代ローマでは、通貨1リーブラは質量1リーブラの銀貨の価値であった。なお、同じ質量を意味するアスも通貨だったが、その価値は質量1(リーブラ)の青銅貨の価値(さらに時代によりどんどん価値が下がった)で、リーブラとは価値がまったく違う。
リーヴル(フランスの旧通貨)、リラ(イタリアの旧通貨など)は、リーブラの語形変化である。名称は代わったが、通貨単位としてのポンド(イギリスなど)も同じ起源で、通貨記号 £ (L) に名残がある。ただし、ルーブル(ロシアなど)は無関係である。
近代では、ペルーで1898年から1931年まで補助通貨的にリーブラが使われていて、1リーブラ (Peruvian libra) = 1英ポンド にペッグされていた。当時のペルーの(通常の)通貨ペルー・ソルとの換算は 10ソル = 1リーブラ だった。
2019年6月、米国Facebookによって開発された仮想通貨「Libra(リブラ)」が発表された[2]。後日「Diem」に改称。
出典
- ^ 古代ローマ、スペイン以外は 二村隆夫監修『単位の辞典』丸善
- ^ “Facebookの仮想通貨「リブラ」の衝撃”. 日経ビジネス (2019年6月19日). 2019年9月3日閲覧。