リフォームUK(リフォームユーケー、英: Reform UK、直訳:イギリス改革党)、旧称ブレグジット党(英: The Brexit party)はイギリスの政党である。反グローバリズムを掲げる右派の保守政党で、同国のEUからの早期離脱という単一論点政治を志向する欧州懐疑主義政党であった[1]が、2020年からの新型コロナウイルス感染症の流行後はロックダウンに反対する政策を掲げていた。
党史
イギリスの欧州連合離脱(ブレグジット)運動を主導したイギリス独立党元党首であるナイジェル・ファラージが2019年4月12日にブレグジット党を結党[2]。大半の党員は独立党出身者だが、アン・ウィデコムやアンヌンツィアータ・リース=モグ(英語版)(ジェイコブ・リース=モグの妹)ら保守党からの参加者もいる[3]。革新系(左派)も保守系(右派)よりは数が少ないものの、ジョージ・ギャロウェイ(英語版)[4]、クレール・フォックス(英語版)[5]らが参加している。
同年5月23日に行われた2019年欧州議会議員選挙にて29議席を獲得して第1党となった[6]。続く6月6日の下院補欠選挙で当選を狙ったが683票差で労働党候補に敗れ、国政進出には失敗した。この時には、次の総選挙で全選挙区に候補者を擁立すると発表した[7]ものの、後に2019年12月12日に行われる総選挙では離脱派の票分散を防ぐため、保守党が議席をもっている選挙区には対抗馬を立てないと発表した[8]。この総選挙で保守党が大勝し、2020年1月31日午後11時をもってイギリスはEUを離脱した。その後、目的を失ったブレグジット党は活動を停止した。
2020年に入り、新型コロナウイルス感染症の大流行に伴い感染爆発抑制のため世界各国でロックダウンが行われるようになり、イギリスもそれに倣うこととなった。10月31日、首相のボリス・ジョンソンが11月5日より2回目のロックダウンに入ることを宣言したことを受け、ファラージは党の再始動を決定。党名をリフォームUKへと改め、ロックダウンに反対することを宣言した[9][10]。
2024年3月11日、元保守党所属のリー・アンダーソン(英語版)議員はリフォームUKに入党することを発表し、この党の初めての国会議員になった。[11]
2024年7月4日に執行されたイギリス下院議会総選挙では支持率が低迷する与党・保守党の伝統的な支持者の票を奪うのではないかと目されていた[12]。選挙では保守党が事前の予想通り惨敗を喫する中、リフォームUKは14.29%の票を得て5議席を獲得し、これが下院議会における初の当選者となった[13][14]。
脚注
外部リンク