ロンドンのCambridge Terraceで生まれた。父親のジョン・ドイルはダブリンうまれの画家で、1822年にアイルランド生まれの妻とロンドンに移ってきて、後に「H.B.」のペンネームで風刺画家として有名になった。7人兄弟の一人で、兄に画家になったジェームズ・ドイル(James William Edmund Doyle:1822-1892)、弟にアイルランド国立美術館の館長を務めた画家のヘンリー・エドワード・ドイル(Henry Edward Doyle: 1827–1892)やアーサー・コナン・ドイルの父親で画家のチャールズ・ドイル(英語版)(Charles Altamont Doyle: 1832–1893)がいる[1] 。
1840年に出版された中世を舞台にした娯楽本「The Eglinton Tournament」の挿絵が始めて出版された作品となり、この書籍は商業的に成功した[3]。ジョン・リーチ(John Leech: 1817-1864) やクラークソン・フレドリック・スタンフィールド(Clarkson Frederick Stanfield: 1793-1867)といった画家と、チャールズ・ディケンズの「クリスマス・ブック」の「The Chimes」(1844)、「The Cricket on the Hearth」(1845)、「The Battle of Life 」(1846)」の挿絵を描いた。
1846年に出版されたグリム童話の英訳本の「The Fairy Ring」の挿絵でファンタジーのイラストレータとして評価され、1849年からアンソニー・モンタルバが編集した童話のシリーズ「Fairy Tales from All Nations」でも成功をおさめ[4]、その後も多くのファンタジー作品などの挿絵を描いた。