ライセックバーン(独: Reißeckbahn)、またはライセック鉄道(ライセックてつどう、英: Reißeck Railway または Reisseck Railway)は、オーストリア共和国南部の小山脈であるライセック・グループ(英語版)にある、ケルンテン州のメル川(英語版)渓谷から登る登山鉄道である。
登山鉄道は、ライセック・フニクラー(後述)およびライセック登山鉄道(ナローゲージ鉄道)から成っている。
概要
ライセック鉄道は、標高719メートル (AA)(英語版) のメル川渓谷にあるコルブニッツ(ドイツ語版) (Kolbnitz) を起点とし、標高2,250メートル (AA) のベルクホテル・ライセック (Berghotel Reißeck) を終点とする、旅客サービスである。
路線の終端には、更に約2,400メートル (AA) の区間がある。
渓谷の反対側には、クロイツェック鉄道(ドイツ語版)(独: Kreuzeckbahn、英: Kreuzeck Railway)という別のフニクラーがある。
路線は、タウエルン=トゥーリスティック社 (Tauern-Touristik GmbH) によって運営されている。
当鉄道は元々、ライセック=クロイツェック (Reißeck-Kreuzeck) 発電所のダムおよび発電所へ、資材運搬を行うために建設されたものである。
様々な改良および拡張の後、その主な機能は、今日の旅客サービスへと提供されている。
Schoberbodenでの建設工事中、2016年に当鉄道が閉鎖された。
ライセック=スタントザイルバーン
ライセック=スタントザイルバーン(独: Reißeck-Standseilbahn)、またはライセック・フニクラー(英: Reisseck Funicular)は、メーターゲージ(英語版)路線であり、3つの区間から成る総延長約3,500メートルの路線である。
当路線は、1,517メートルの高さを登っている。
最も高い駅は、標高2,236メートルのSchoberbodenのそばにある。
フニクラーの隣には、延長4,234.5メートルのパイプが通っており、メル川渓谷にあるGroßen Mühldorfer See、Kleinen Mühldorfer See、HochalmseeおよびRadlseeの各湖からライセック=クロイツェック貯蔵貯水池へと水を運んでいる。
当路線の各区間では、その頂上駅から太さ40ミリメートルのケーブルによって引かれる、64座席の客車が作動している。
電気駆動式のケーブルドラムは、直径3.85メートルとなっている。
当路線の勾配は、25〜82パーセント間で変化している。
区間 |
延長 km |
高低差 m |
平均 勾配 |
最大 勾配
|
Zandlach - Schütter |
1.185 |
551 |
55 % |
82 %
|
Schütter - Trog |
1.290 |
479 |
51 % |
74 %
|
Trog - Schoberboden |
1.130 |
487 |
49 % |
76 %
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外部リンク