ミューレン から見たユングフラウ
ユングフラウ (独 : Jungfrau 「乙女」「処女」の意)は、スイス ベルン州 のベルナー・オーバーラント 地方にあるアルプス山脈 の山で、ユングフラウ山地の最高峰である。
概要
ユングフラウは同じ山地の他の2つの高峰であるアイガー ・メンヒ とともに、「オーバーラント三山 」「ユングフラウ三山 」と呼ばれている。
初登頂は、アーラウ 在住のメイヤー兄弟によって1811年 に成し遂げられた。かつては登るのが難しい山であったが、現在はユングフラウ鉄道 (全長9.3km)のラック式鉄道 が標高3,454mのユングフラウヨッホ駅 まで運行している。この駅はヨーロッパで最も高い位置にある鉄道駅である。ヨッホとは山のピークとピークの間の鞍部を意味する。
ルート
グリンデルヴァルト やラウターブルンネン からヴェンゲルンアルプ鉄道を利用して、クライネ・シャイデック駅 でユングフラウ鉄道 に乗り換えユングフラウへ向かう。クライネ・シャイデックを出発すると直ぐにアイガー の東側からアイガー 、メンヒ を貫くトンネルに入る。ここから先は終点までトンネルである。列車は北壁の内側を通過している途中のアイガーヴァント (Eigerwand:アイガーの絶壁)という北壁の裏にある高さ1m幅8mほどの展望用の窓において一度停車する。この窓はトンネル工事の際の土砂の排出や、登山者の救助のアクセスポイントとしても使用されてきた場所である。ここでは5分ほど停車するため、列車を降りて窓の外の景色を見ることができる。その後トンネルは西に向きを変えユングフラウに向かう。ユングフラウヨッホ駅 に着く前に2度目の停車がある。ここでは、窓からアイスメア(Eismeer:氷の海)を見ることができる。2回の停車時間を含めてクライネ・シャイデックからユングフラウヨッホまでの時間は50分ほどであり、帰りの時間は35分ほどである。
トンネルの全長は約7km、勾配は最大で250‰(パーミル :25%)である。1898年 から1912年 にかけて作られた。
ユングフラウヨッホ周辺
ユングフラウヨッホ駅 のメンヒ よりの場所には、トンネルを含む大きな建物ができている。そこにはスフィンクス展望台や、ホテル、「The Top of Europe」を始めとする2つのレストラン、小規模な映画館、スキー教室などの他にも、氷の彫刻 のコレクションなどもある。トンネルは建物の外の雪原へと続いており、アレッチ氷河 などへ徒歩で行くことも可能であり、氷河ではスキーを楽しむこともできる。
ギャラリー
関連項目
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