ヤクシマアミバゴケ(Hattoria yakushimensis)は、ウロコゴケ目ツボミゴケ科[3]の苔類。1属1種で、属名の Hattoria は、蘚苔学の発展に寄与した日本の植物学者、服部新佐への献名である。
和名が類似するヤクシマアミゴケ(Syrrhopodon yakushimensis)とは別種。
分布
三重県と屋久島、大隅半島で分布が確認されていたが、このうち大隅半島では絶滅したとされる[4]。日本固有種であるとされていたが、2000年代になって中国から本種の生育が確認された[4]。
常緑樹林の減少などによって生育地が消滅することが懸念されており、国際蘚苔類学会によってIUCNレッドリストの危急種に指定された[4][5]。
保全状況評価
脚注
- ^ Horikawa, Y. (1934). “Monographia hepaticarum australi-japonicarum”. Jour. Sci. Hiroshima Univ.. Ser. B, Div. 2 2 (2).
- ^ Schuster, R. M. (1961). “Studies in Lophoziaceae. I. The genera Anastrophyllum and Sphenolobus and their segregates”. Revue Bryologique et Lichénologique 30 (1–2): 55–73.
- ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-) YList:ヤクシマアミバゴケ[1] 2011年8月15日閲覧。
- ^ a b c 日本植物分類学会ニュースレター No.15 (2004年11月) [2][リンク切れ]
- ^ Bryophyte Specialist Group 2000. “Hattoria yakushimensis”. 2006 IUCN Red List of Threatened Species. . 2011年8月15日閲覧。