ミッシェル・オスロ(Michel Ocelot、1943年10月27日 - )は、フランスの脚本家、プロダクションデザイナー、演出家、アニメーション映画監督、テレビ番組ディレクター。
略歴
1943年、コート・ダジュールで生まれる[3]。ギニアで幼少時代、アンジェで青年期を過ごす[3]。これらの体験は、のちの作品に影響を及ぼすことになる。最初はアンジェの美術学校で、のちにフランス国立高等装飾美術学校で装飾芸術を学んだ[3]。独学でアニメーションを学び、プロとしての初の短編作品『3人の発明家たち』(1979年)で BAFTA賞を受賞[3]。
1998年の作品『キリクと魔女』で最もよく知られているが、それ以前にすでにセザール賞[4]および英国アカデミー賞を受賞した作品を制作していた[5]。
1994年から2000年まで国際アニメーション映画協会の会長をつとめた[3][6][7]。
2009年にはレジオン・ドヌール勲章をアニエス・ヴァルダ監督から授与された[3]。2015年、ザグレブ国際アニメーション映画祭で生涯功労賞を受賞した[8][7]。2022年、アヌシー国際アニメーション映画祭名誉賞を受賞[7]
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日本との関わり
12歳の頃に葛飾北斎の画に出会い魅了されたと言い、1970年に日本に初めて来日し、墨絵を学んだり各地を旅行したりして40日間滞在したという。
2000年8月には第8回ヒロシマ国際アニメーション・フェスティバルに招かれ来日(『キリクと魔女』が上映された)、2002年3月には東京日仏学院で『キリクと魔女』と『プリンス&プリンセス』が上映されるのに伴い来日[7]、2003年3月には『キリクと魔女』日本版公開のために来日、2005年9月にも来日しており、いずれも小野耕世がインタビューをしている。
主な作品
※いずれも監督と脚本を担当している。
- ※2010年のテレビ短編シリーズ『ドラゴン&プリンセス(フランス語版)』全10話の中の5話に新作1話を加えて1本の映画にまとめた作品で、残りの5話はオムニバス形式で『夜のとばりの物語 -醒めない夢-』として2013年に日本で劇場公開されている[15]。
- 夜のとばりの物語
- 狼男 Le Loup-garou
- ティ・ジャンと瓜ふたつ姫 Tijean et la Belle-sans-Connaître
- 黄金の都と選ばれし者 L'Élue de la ville d'or
- タムタム少年 Le Garçon tam-tam
- 嘘をつかなかった若者 Le Garçon qui ne mentait jamais
- 鹿になった娘と建築家の息子 La Fille-biche et le Fils de l'architecte ※新作
- 夜のとばりの物語 -醒めない夢-
- 怪物のあるじ La Maîtresse des monstres
- 靴職人と夢の橋 Le Pont du petit cordonnier
- 見習い水夫と猫 Le Mousse et sa chatte
- 魔法使いの弟子 L’Écolier sorcier
- イワン王子と七変化の姫 Ivan Tsarevitch et la Princesse changeante
出典
参考文献
外部リンク