マーク・クラッテンバーグ(Mark Clattenburg、1975年3月13日 - )は、イングランド・ダラム出身のプレミアリーグおよびFIFAのサッカー審判員。ダラム・カウンティ・フットボール・アソシエーションに所属している。
2012年のフットボールリーグカップ決勝や同年のオリンピック男子サッカー決勝、2013年のFAコミュニティ・シールドのほか、
2014年8月12日に行われたUEFAスーパーカップの主審を務めるなど豊富な経験を持つ[1]。
経歴
2004年にセレクト・グループ・レフェリー、プレミアリーグの主審に昇格した。
2006年にイングランドの当時史上最年少となるの30歳でFIFAレフェリー、国際審判員となった[2]。
2016年に世界最優秀審判賞(en:Globe Soccer Awards)を初受賞[3]
。
2017年2月16日、プレミアリーグでの審判職を近日中に辞任し、サウジアラビアに移籍することがプレミアリーグより発表された。サウジアラビアでは審判員のパフォーマンス向上の職務やサウジ・プロフェッショナルリーグの主審に就く[4]。
話題となった判定
逸話
人種差別発言疑惑
2012年10月28日に行われたマンチェスター・ユナイテッドFC対チェルシーFC戦にてクラッテンバーグは主審を務めたが、その試合で不適切な発言があったとしてチェルシーFCは公式にプレミアリーグへ抗議を行った。その抗議では対象者の名前は明らかになっていなかったが、ジョン・オビ・ミケルとフアン・マヌエル・マタへの発言であったという[7][8]。
ロンドン警視庁が捜査を開始したものの、被害者の名乗り出もなく、証拠がないとして捜査は打ち切られた[9][10]。
疑惑がもたれてからピッチに立てずにいたが2012年11月25日のトッテナム・ホットスパーFC対ノリッジ・シティFC戦で第4審判として現場に復帰し、同28日のサウサンプトンFC対ノリッジ・シティFC戦にて主審に復帰した[11]。
なお逆に当のミケルはクラッテンバーグに対して不適切な発言を行ったとして、
3試合の出場停止処分と6万ポンド(当時のレートで約800万円)の罰金処分を受けた[12]。
カード不携帯
2013年4月13日のレディングFC対リヴァプール戦の後半、
レディングのダニー・ガスリーが手を使ってリバプールのダニエル・スターリッジを止めたとしてイエローカードを提示しようとポケットに手を伸ばしたが、カードを持っていなかった。しかしすぐに第4の審判からカードを借りて提示した[13]。
規則違反
2014年10月25日に行われたウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンFC対クリスタル・パレスFC戦の終了後に一人で自家用車を利用し、さらにクリスタル・パレスのニール・ウォーノック(英語版)監督と試合後に判定について電話会談に及んだという。
プレミアリーグの規則では主審と副審は一緒に行き来しなければならず、単独でチーム関係者と話をしてはならない[14]。
[15]。
主審を務めた主要な試合
統計
全コンペティションの統計を用いています。2000/01以前のデータはありません[16]。
脚注
外部リンク