マラカル(Malakal)は、南スーダン北東部の上ナイル州の州都である。2014年時点の人口は14万7450人であった。白ナイル川の河岸に位置し、市の北でソバト川が合流する。首都ジュバからは、北に約650 km離れている[1]。
歴史
1983年~2005年の第二次スーダン内戦中は、マラカルにはスーダン軍の駐屯地が置かれていた。
2006年11月にスーダン軍と南スーダンのスーダン人民解放軍はマラカルにて衝突し、一時期は和平協定の維持が危ぶまれた。
2011年7月9日に南スーダンが独立したと同時に、スーダン軍は撤退した。
民族
町の住民の多くは、この地方に古くから居住してきたディンカ人、ヌエル人、シルック人である。しかし、他地方からの移住者も多く見られる。マラカルに駐屯する南スーダン軍の兵士はバハル・アル・ガザール地方の出身が多い。
食文化
マラカルでは、ワルワルと呼ばれる茹でた小麦粉の団子や、フォウルと呼ばれるピーナッツを用いた料理が、よく食べられる。
交通
マラカルと東のエチオピア国境にあるクルムクの町を結ぶ道路は2010年現在舗装改修中で、2013年5月の完成が予定されている[2]。マラカルにはまた、ジュバ空港と並ぶ南スーダンに2つしかない国際空港であるマラカル空港(英語版)が設置されている。白ナイル川には河港が整備されており、北はスーダンの首都ハルツームまで、南はレイク州のアドク(英語版)まで、船舶の航行が可能である。
人口
年度
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人口[3]
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1983
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33,750
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1993
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72,000
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2005
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129,620
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2008
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126,500
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2010
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139,450
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2014
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147,450
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写真
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マラカル中心部
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1936年に撮影されたマラカル市民
出典