マラウイ全土の地図、マラウイ鉄道路線図も記載されている。
マラウイ鉄道 (Malawi Railways)は、1999年に民営化 されたマラウイ の旧国営鉄道である。マラウイ中部州 以南に鉄道網を敷設していたことで知られる。1999年12月1日に、アメリカを本拠地とする鉄道開発会社 (Railroad Development Corporation:RDC)を主体とした中央東アフリカ鉄道 (Central East African Railways)グループが、20年間に渡るマラウイ鉄道の運営権を取得した。これは、半官半民 経営を除いた場合、アフリカ で初の鉄道民営化例である[ 1] 。
概要
総延長は797km、軌間 は1,067mmで、ザンビア との国境に近いムチンジ 県西部から、リロングウェ を経由し、南部のブランタイヤ やマカンガ (Makhanga)までの区間を運行していた。また、ンカヤジャンクション(Nkaya Junction)では、ナカラ回廊開発会社のナカラ回廊線と接続されており、ナユチ (Nayuchi)経由でモザンビーク のナカラ にある、インド洋 に面した水深の深い港まで出ることができた。マカンガ南部からモザンビークのベイラ に向かう線は、モザンビーク内戦 (1977-1992)以降閉鎖となったままであり、再建の目処は未だ立っていない。
現在、路線をムチンジ県からザンビアのチパタ まで延長する計画が提起されているが、この計画では最終的にムピカ のタンザン鉄道 へと接続することを目的としている。
貨物輸送は、主にナカラを経由して輸出を行っている。ナカラ経由で海外に輸出する主要な商品には、砂糖 、タバコ 、鳩豆 や紅茶 などがある。また、ナカラ経由で輸入される主な物品は、肥料 、燃料 、コンテナ化 された消費財 などのほか、植物油 、穀物 などの食品がある。また、政府補助金を受けた旅客鉄道サービスが週に3回行われ、ブランタイヤ県からムカンガ県とモザンビークのナユチ間の運行が行われている[ 1] 。
台湾から贈られたEMD G12型ディーゼル機関車 (この写真はイスラエルの車両である)
2003年1月にはサイクロン・デルフィナ(Cyclone Delfina)の被害により、リビリビ橋(Rivirivi Bridge)が損傷したが、2005年になって復旧した[ 2] 。
なお、2005年1月にはナカラ港およびモザンビーク北部鉄道の経営権も中央東アフリカ鉄道協会が取得したため、今後一層の発展が期待されている[ 3] 。
2006年7月、台湾 は4台のR20形 (EMD G12 )ディーゼル機関車 、機番R56、R57、R58、R59をマラウイ鉄道に提供した。
関連項目
脚注・参考文献
外部リンク