マスターズ・ハンマー(Master's Hammer)は、1987年にチェコで結成されたブラックメタルバンドである[1]。
メンバー
現在のメンバー
- タイポグラフィーアーティストとしてstormtype.comで活躍している。
- Tomáš Kohout (Necrocock) - ギター
- Tomáš Vendl - ベース
- Vlasta Voral - キーボード
- Honza Přibyl - ドラムス
- Silenthell - ティンパニ
旧メンバー
- Míla Křovina (Guitars)
- Bathory (Milan Fibiger) (Bass)
- Miroslav Valenta (Drums)
- Ferenc Fečo (Drums)
- Ulric For (Drums)
- Carles R. Apron (Drums)
ライブメンバー
- Vagelis Karzis (Bass,Backing vocal)
- George Emmanuel (Guitar)
来歴
1987年、チェコで結成。その後デモを数本リリース。
1991年に1stアルバムRitualをリリース。バンドによれば、このアルバムは国内で25000枚売れたという[2]。
1992年、The Jilemnice Occultistをリリース。
1995年に発売された3rdアルバムŠlágryはメタル以外のジャンルを多く取り入れたそれまでの作品から脱却したものだった。バンドは「Šlágry IIと次に発売されるCD-ROMはよりいっそうプロのオペラ歌手と交響楽団を使った作品になるだろう」と述べた[3]。しかし、このアルバムは結局リリースされず、バンドは解散する。
2009年、バンドは再結成し、Mantrasをリリース。
2012年、Vracejte konve na místoをリリース。本作品は2012年のチェコの音楽賞とBřitva賞において、最も激しく、重いサウンドを持つアルバムに選ばれた。
コンセプトと音楽的特徴
Kerrang!誌は彼らのスタイルを「 スラッシュメタルとクラシックのテーマの融合」と評し、 The Jilemnice Occultistは「三幕からなる喜歌劇で、次のような変わったタイトルの曲が収録されている。 '崇高な鹿は茂みの中へと姿を消した'、 '旦那さま、わたくしはあなたさまの邪魔をしたくないのです'といった曲である。」という。[4]
ロックハードマガジンのゲッツ・キューネムントはコンセプトアルバムであるThe Jilemnice Occultistをキング・ダイアモンドと比較している。しかし、マスターズ・ハンマーのスタイルは「よりしっかりとしたものである」が、ヴォーカルは「キング・ダイアモンドの豊かな声と クォーソンの叫び声のミックスみたいだ」と評している。マスターズ・ハンマーはキーボードや古楽器、オーケストラ調のフレーズなど特徴的なサウンドをしているが、 バソリーの影響は隠しきれないようである[2]。
RitualについてダークスローンのFenrizはこう語っている。「このアルバムこそが最初のノルウェイジャン・ブラックメタルだ。もっとも、彼らの出身はチェコなんだけどね。」[5]
ディスコグラフィ
スタジオアルバム
脚注
外部リンク