ポルト・セグーロ(Porto Seguro [ˈpoʁtu siˈɡuɾu])は、ブラジル・バイーア州の都市。人口15万658人(2020年)。
概要
ポルト・セグーロは、1500年4月22日にペドロ・アルヴァレス・カブラルがブラジルを発見し、初めて上陸した地である[2]。ポルト・セグーロとはポルトガル語で「安全な港」を意味する[3]。1535年から19世紀までは栄えた港であり、その後20世紀後半からは観光地として成長している。
ポルト・セグーロは大西洋に面し、サルバドールの南707km、ビトリアの北613kmに位置する。また、東のEunápolisで国道101号線と接続している。ポルト・セグーロ空港は1993年に完成し、サルバドール、サンパウロ、ベロオリゾンテ、ポルトアレグレ、クリチバ、リオデジャネイロから直行便が就航している。国内各社だけでなく、ヨーロッパやアルゼンチンからチャーター便も就航している。
ポルト・セグーロの町は1535年に建設された[4]。ポルト・セグーロの町は海岸沿いの小高い丘の上と海岸沿いの2層からなり、丘の上の上町には教会や広場などの公的な施設が、丘の下の下町には港や商業地区が配されている[5]。ポルト・セグーロは多くの美しいビーチと植民地時代の雰囲気が残ることから、近年観光地として成長を続けている[6]。近くには大西洋熱帯林の名残である森林もある。また、バイーア州で最も有名なカーニバルもおこなわれる。観光の成長は都市としての急成長をもたらし、1970年代に1万人未満だった人口は現在では12万人を超す。Buranhém川をはさんだ南隣の町Arraial d'Ajudaは、1990年の人口900人から2005年には11411人にまで成長した。
経済は観光業を中心に、漁業や農業、政府雇用、畜産にもとづいている。2003年には牛が66513頭おり、そのうち8647頭が乳牛だった。主な農産物は、サトウキビ、キャッサバ、バナナ、ゴム(19.8平方キロ、2003年)、カカウ(6.4平方キロメートル)、コーヒー、ココナッツ(19.95平方キロメートル)、グアバ、オレンジ、レモン、パパイヤ(10キロ²)、パッションフルーツ、パイナップル、コショウなどである。
脚注
- ^ IBGE 2020
- ^ 「ブラジルの都市の歴史 コロニアル時代からコーヒーの時代まで」p85-88 中岡義介・川西尋子著 明石書店 2020年1月31日初版第1刷発行
- ^ 『地球の歩き方 2016〜17 ブラジル ベネズエラ』ダイヤモンド・ビッグ社、2016年、255頁。ISBN 978-4-478-04851-1。
- ^ 「ブラジルの都市の歴史 コロニアル時代からコーヒーの時代まで」p93 中岡義介・川西尋子著 明石書店 2020年1月31日初版第1刷発行
- ^ 「ブラジルの都市の歴史 コロニアル時代からコーヒーの時代まで」p98-103 中岡義介・川西尋子著 明石書店 2020年1月31日初版第1刷発行
- ^ 「ブラジルの都市の歴史 コロニアル時代からコーヒーの時代まで」p100-101 中岡義介・川西尋子著 明石書店 2020年1月31日初版第1刷発行
外部リンク