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この項目では、レコーディングの手法について説明しています。この略称で呼ばれるパソコンのCPU・Prescottについては「Pentium 4」をご覧ください。 |
| この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "プレスコ" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2018年7月) |
プレスコとはプレスコアリング (prescoring) の略で、台詞や音楽・歌を先行して収録する手法である。「プリレコーディング」 (prerecording) や、その略である「プリレコ」とも呼ばれる。
アニメーションの作成においては、収録された台詞や音楽に合わせて絵を描き、作成する。また、ミュージカル映画でもよく用いられ、先に収録された歌やタップなどの効果音に合わせて俳優が演技を行う。
アニメーション制作
プレスコは声優の演技を下敷きにして、アニメーターが自然な芝居を付けられる、または演技に合わせてアレンジが利かせやすくなるという長所がある。しかし、長編映画は別として、テレビアニメのような予算やスケジュールが厳しい現場で、作画にそうした手間ひまをかけることは難しい。特別な話数のみ、あるいはスペシャルカットとして限定的に使う場合もある。
プレスコの収録はラジオドラマに近いものとされる[1]。プレスコを用いている作品でも、映像と音声を同期させるため、叫び声やうめき声などはアフレコで収録される[1]。
フルアニメーションが主流である欧米では、先に台詞を収録しておいてから、その声に合わせて口の形を作画するプレスコ方式が多く採用されている。
フランスのアニメーションではアメリカへの輸出を前提に制作が行われていることなどから、英語でプレスコを行っている作品もある[2]。
対して、あらかじめ用意されているフィルムを見ながら、タイミングに合わせて声優が台詞を言うことを「アフレコ」(アフターレコーディング)という。
日本でも戦前から初期の日本アニメはプレスコが主流であり、初のカラー劇場長編アニメ『白蛇伝』も当初プレスコの予定であったが、内容変更の続いたことで音と絵が合わなくなり、アフレコに切り替えられた[3]。
その後リミテッドアニメーションが主流となった日本では、キャラクターの口パク[4]に合わせるアフレコ方式の収録方法が一般的となった。
日本のアニメ制作環境ではアフレコをする時点で映像が完成していることの方が少なく、「絵コンテ撮」(えコンテさつ[5])や「線撮り[6]」(せんどり)で先に台詞を収録してから作画を間に合わせるという、広義のプレスコに当たる例も昔からみられる。デジタル編集が普及した現在では、声優のアドリブや演技にあわせてアフレコ後に絵に修正を加えることが可能になっている。
プレスコを用いた日本のアニメ
脚注
関連項目