パリ警視庁(パリけいしちょう、フランス語: Préfecture de Police de Paris、英: Prefecture of Police of Paris)は、パリ市及びその周辺地域を管轄する警察組織(首都警察)である。逐語訳
は「パリの警察の長官事務所」「パリ警察長官府」であるが、慣用表現として「パリ警視庁」と翻訳される。シテ島に所在し、ノートルダム大聖堂の正面に位置する。
パリ都市圏保安局(DSPAP) - 地域警察、生活安全部門。上記の管轄範囲拡大に伴い、近隣都市警察局(direction de la police urbaine de proximité, DPUP)を改編して2009年に設置された。警邏を含めた防犯・保安活動を実施しており、自動車警ら隊に相当する犯罪対策班(BAC)などが設置されている
メグレ警視シリーズ - ジョルジュ・シムノン作の推理小説シリーズ *正確には、メグレ警視はパリ司法警察局(la Police judiciaire, P.J.)の所属であり、その執務室はパリ警視庁内ではなく、その裏手に建つ巨大なパリ司法宮(パレ・ド・ジュスティス, Le palais de justice de Paris)の南側に間借りする司法警察局にあった。この住所が「パリ、オルフェーヴル河岸36番地」であり、「オルフェーヴル河岸」(Quai des Orfèvres)ないしは「36」(trente-six)と呼ばれた。1966-1968年にパリ警視庁と内務省警察局(Sûreté nationale)は統合されるが、シリーズの設定上、すでにこの時期メグレは引退していた可能性が高い。なお、作中ではパリ警視庁の警察救助隊(Police secours)がしばしば登場し、パリ警視庁に置かれるその司令室にはメグレら司法警察局の刑事も足を運んだ。