バーミンガム・スモール・アームズ

バーミンガム・スモール・アームズBirmingham Small Arms Trade AssociationBSA)はイギリスにかつて存在した軍用及びスポーツ用小銃自転車オートバイ自動車バス車体(コーチ)のメーカーである。

イングランドバーミンガムは高性能な小銃の産地として知られていた。BSAは、元々バーミンガムで鍛冶屋機械加工業を営んでいた14人によって結成された「バーミンガム小型武器取引協会」(Birmingham Small Arms Trade Association)を発祥とする。20世紀に入ってからオートバイ製造に参入し、一時は世界最大のオートバイメーカーであった。

歴史

  • 1861年 - 武器の製造、流通の組合として結成された。
  • 1880年頃 - 自転車製造を始めた。
  • 1903年 - オートバイ部品の製造を始めた。
  • 1910年 - 3.5馬力のエンジンを搭載したオートバイを発売。
  • 1913年 - 3速トランスミッションを開発。
  • 1922年 - 『スローパー』エンジンの原型を発表。
  • 1929年 - 『レッドスター』発売。
  • 1932年 - 『ゴールドスター』発売。
  • 1952年 - モーターサイクル部門がBSAモーターサイクルとして独立。
  • 1957年 - 自転車部門がラレー(Raleigh Bicycle Company)に売却された。

代表的な製品

スローパーエンジン

単気筒ガソリン350 cc OHV故障しないことからトライアルヒルクライムスクランブルレースで多用された。

ブルースター(1935年)
ロイヤルスター(1969年)

スター

スローパーエンジンにハイカム高圧縮仕様のピストンシリンダーを組込んだハイパワーエンジンを搭載した際、外観でも分かるように赤い星のマークをタンクに装着した。これが『レッドスター』で、この後ハイチューンモデルには『ブルースター』『シルバースター』『エンパイアスター』『ゴールドスター』『ロイヤルスター』など、星のマークがつけられるようになった。