ドリームエイジカップは、帯広市が帯広競馬場で開催するばんえい競馬の重賞競走。
概要
世代間対抗形式の重賞競走として2010年に創設。競走名は一般からの公募で決定[2]され、ばんえいグレードはBG3に格付けされた。
ばんえい競馬では一般的に、若い馬は高重量戦の経験が浅い[注 1]ため6歳以上の馬と同条件では苦戦する傾向があることから、3・4歳馬にも優勝のチャンスを均等にするため、他の古馬重賞競走に比べて馬齢によるハンデを大きくしている[2]。
2010年と2011年は「3歳」「4歳」「5歳」「6歳」「7歳以上」の各馬齢区分で、通算収得賞金順に上位2頭を選抜していた。2012年は、「4歳から11歳までの各馬齢ごとに、通算収得賞金が1位の馬(8頭)」「上記以外の馬から、通算収得賞金上位の2頭」の計10頭が選抜されたが、2013年からは4歳、5歳、6歳、7歳、8歳以上の各馬齢区分ごとに通算収得賞金上位2頭が選抜される形となっている[3]
。
競走条件・賞金(2024年)
- 競走条件[3]
- 「4歳」「5歳」「6歳」「7歳」「8歳以上」の各馬齢区分について、通算収得賞金順に上位2頭ずつ(計10頭)を選抜する。
- 重量[1]
- 別定4。オープン760kg 一重量格毎に10kg加減。オープン馬は本年度収得賞金280万円につき10kg増となる。
- 賞金額
- 1着180万円、2着68万4000円、3着39万6000円、4着21万6000円、5着14万4000円
馬齢別選抜方式の競走
ばんえい競馬では、2000年から2004年まで重賞競走「オールスターカップ」が行われていた[2][4](施行場は2002年のみ帯広、他はすべて北見競馬場)。
当時は3歳から9歳までの各馬齢ごとにトライアル競走を行い、着順上位馬が優先出走権を得るシステムとなっていた。
歴代優勝馬
回数 |
施行日 |
開催地 |
天候 |
馬場 水分 |
優勝馬 |
性齢 |
ばんえい 重量 |
タイム |
優勝騎手 |
管理調教師
|
第1回 |
2010年12月12日 |
帯広 |
晴 |
3.5% |
ナリタボブサップ |
牡8 |
790 |
1:35.4 |
鈴木恵介 |
大友栄人
|
第2回 |
2011年12月7日 |
帯広 |
晴 |
5.7% |
カネサブラック |
牡9 |
770 |
1:52.1 |
松田道明 |
松井浩文
|
第3回 |
2012年12月16日 |
帯広 |
曇 |
7.8% |
テンマデトドケ |
牡5 |
760 |
1:41.3 |
長澤幸太 |
服部義幸
|
第4回 |
2013年11月24日 |
帯広 |
晴 |
2.2% |
トレジャーハンター |
牡6 |
760 |
1:56.6 |
浅田達矢 |
金田勇
|
第5回 |
2014年11月23日 |
帯広 |
晴 |
2.3% |
インフィニティー |
牡8 |
760 |
1:52.2 |
尾ヶ瀬馨 |
金田勇
|
第6回 |
2015年11月22日 |
帯広 |
晴 |
1.5% |
オレノココロ |
牡5 |
770 |
1:42.2 |
鈴木恵介 |
槻舘重人
|
第7回 |
2016年11月27日 |
帯広 |
曇 |
2.4% |
キサラキク |
牝5 |
740 |
1:42.0 |
阿部武臣 |
金田勇
|
第8回 |
2017年11月26日 |
帯広 |
小雪 |
2.2% |
センゴクエース |
牡5 |
770 |
1:37.3 |
鈴木恵介 |
槻舘重人
|
第9回 |
2018年11月25日 |
帯広 |
晴 |
1.8% |
オレノココロ |
牡8 |
790 |
2:10.9 |
鈴木恵介 |
槻舘重人
|
第10回 |
2019年12月1日 |
帯広 |
曇 |
1.5% |
アアモンドグンシン |
セ4 |
750 |
1:52.3 |
長澤幸太 |
小林長吉
|
第11回 |
2020年11月29日 |
帯広 |
晴 |
1.2% |
アオノブラック |
牡4 |
760 |
1:48.3 |
藤野俊一 |
金田勇
|
第12回 |
2021年11月28日 |
帯広 |
晴 |
3.3% |
シンザンボーイ |
牡10 |
760 |
1:40.2 |
渡来心路 |
鈴木邦哉
|
第13回 |
2022年11月27日 |
帯広 |
晴 |
2.2% |
メジロゴーリキ |
牡8 |
770 |
1:29.8 |
西謙一 |
松井浩文
|
第14回 |
2023年11月26日 |
帯広 |
晴 |
1.9% |
サクラヒメ |
牝5 |
740 |
1:47.6 |
渡来心路 |
今井茂雅
|
第15回 |
2024年11月24日 |
帯広 |
晴 |
1.4% |
メムロボブサップ |
牡8 |
790 |
1:46.5 |
阿部武臣 |
坂本東一
|
脚注
- ^ 古馬の競走は「3歳以上」のほか、「3歳」「3・4歳」「4歳」の限定戦もある。
出典
各回競走結果の出典
外部リンク
|
---|
BG1競走 | |
---|
BG2競走 | |
---|
BG3競走 | |
---|
かっこ内は出走可能な馬の年度当初における馬齢を示す(年明けに施行される競走については、競走時の馬齢は記載の1歳上となる)。「牡」は牡馬限定戦、「牝」は牝馬限定戦。
|