トマトスープは、日本の漫画家。女性[1]。中世から近世の世界史をテーマとした歴史漫画を制作[2]。
経歴
群馬県甘楽町出身[3]。多摩美術大学卒業[4]。専攻は銅版画[5]。
2013年ごろから、学生生活と並行して、ネット上で「歴史創作」ジャンルの同人作家として活動[6]。
2019年、社会人生活を経て、出版社へ持ち込みをし『ダンピアのおいしい冒険』で商業デビュー[5]。
作風
『ダンピアのおいしい冒険』は17世紀英国のウィリアム・ダンピア、『天幕のジャードゥーガル』は13世紀モンゴル帝国のファーティマ・ハトゥン、『奸臣スムバト』は13世紀モンゴルのジョージア侵攻を題材にしている。
歴史考証は自身で行っており、国会図書館から取り寄せた論文や[7]、英語文献、海外から輸入した資料も参照している[5]。同人仲間とのオフ会も兼ねて、中近東文化センター、日本・モンゴル民族博物館などの見学もしている[6]。商業作品では単に歴史を描くだけでなく、普遍的なテーマ性も込めている[6]。
残酷な場面が多い歴史を、あえて4、5頭身のデフォルメしたキャラクターで描くことにより、残酷さを中和しつつ情緒を引き立てている[5]。
九井諒子『ダンジョン飯』[8]、水木しげる[8]、版画家の浜田知明[5]などに影響を受けている。
受賞
作品リスト
漫画作品
その他
- 斜陽の国のルスダン(著:並木陽、星海社FICTIONS、2022年) - イラスト担当。初出は2016年に銅のケトル社より出版された同人誌。
脚注
外部リンク