ティエラ・デル・フエゴ州または正式名称ティエラ・デル・フエゴ、アンタルティダ・エ・イスラス・デル・アトランティコ・スール州(ティエラ・デル・フエゴしゅう、Provincia de Tierra del Fuego, Antártida e Islas del Atlántico Sur, 「フエゴ島、南極、および南大西洋諸島州」)はアルゼンチンの州である。アルゼンチン本土とはマゼラン海峡によって隔てられている。ティエラ・デル・フエゴの東側部分をその領域としている。また、実効支配は行っていないが、イギリスとの間で領有権争いがあるフォークランド諸島(マルビナス諸島)やサウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島、現在は領有権の主張を凍結しているアルゼンチン領南極もこのティエラ・デル・フエゴ州に含まれる。
1828年、アルゼンチンは流刑地をフォークランド諸島のプエルタルイスに確立するが、1833年、イギリスは海軍を派遣し、島のアルゼンチン代表であるホセ・マリア・ピネド (José María Pinedo) とアルゼンチン軍に対し、島から立ち去るように要求している。1880年代、アルゼンチン政府はティエラ・デル・フエゴに対して活発な関心をとっている。1881年、西経68°36'38をチリとアルゼンチンの島での国境として明確にしている。1884年、ティエラ・デル・フエゴ政府を設立し、支庁をウシュアイアに設立した。南側のビーグル水道は両国間で領有権争いがあり、ピクトン島・レノックス島・ヌエバ島の3つの島は特に問題があったが、1977年にエリザベス2世の仲裁を受け入れ、チリ側の領土とされた。1979年にヨハネ・パウロ2世による仲裁に同意し、1985年5月には平和友好条約を批准した。