府主教ダニイル(ロシア語: Даниил、俗名: 主代郁夫 - ぬしろいくお、1938年9月5日 - 2023年8月10日[2][3])は、日本ハリストス正教会の首座主教。正式な称号は「東京の大主教・全日本の府主教」。「ダニイル」は聖名であり、「モスクワの大公聖ダニイル」を記憶する。聖名日は9月12日[4]。
日本正教会においては通例、「ダニイル府主教」と表記される。日本正教会(のみならずスラヴ系の正教会)では「大主教」よりも「府主教」の方が格上の称号であり、いずれか一つのみの称号を冠する場合は「府主教」を用いる。
日本正教会の首座主教
前任の首座主教であったフェオドシイ永島新二府主教が1999年5月7日に永眠した後、後継として日本正教会において選立された。結婚歴のある在俗司祭であったが、夫人が早くに永眠していたため修道士候補・主教候補とされた[5]。ダニイルはロシア正教会の修道院で研修を経て修道士・掌院となったのち、京都の主教に叙聖された。当初は西日本主教教区の主教として着座する予定であったが、同時期に修道誓願を立てて横浜の主教、及び東京の副主教として叙聖され、全日本の府主教、及び東京大主教教区大主教に昇叙されて着座する予定であったペトル有原次良主教の急逝にともない府主教・大主教に昇叙され、2000年5月14日に東京復活大聖堂教会(ニコライ堂)にて、この日のために来日したロシア正教会モスクワ総主教アレクシイ2世の司祷する着座式において、全日本の府主教、及び東京大主教区主教として着座した。
ダニイルは、毎週の主日聖体礼儀や各種祭日の聖体礼儀後に、『祈祷譜面考』等の様々な精神的内容を含むトラクトを頒布しており、日本正教会の精神面の啓発に力を入れていた[6]。
略歴年表
著作
脚注
関連項目
外部リンク