タルトゥース県(タルトゥースけん、Tartus Governorate, アラビア語: مُحافظة طرطوس, Muḥāfẓat Ṭarṭūs )は、シリアの14ある県の一つ。面積は1,892平方km、人口は1,172,000人(2021年の推計[1])。県都は港湾都市タルトゥース。
地理
シリア北西部の地中海岸に位置し、東はホムス県とハマー県に、北はラタキア県に、南はレバノンに接しており、西には地中海が広がる。
穏やかな地中海性気候で農業や漁業が盛ん。県の東にはアン=ヌサイリーヤ山脈があり、緑豊かで冬には雪も降るためリゾート地となっている。
歴史
十字軍時代の城塞(マルガット城やサフィータのシャステル・ブラン(英語版)など)も各地に残っている。
2011年にシリア内戦が勃発したが、この地方は比較的平穏が保たれていた。
タルトゥースにはロシアのタルトゥース海軍補給処があり、ラタキア県のフメイミム空軍基地と共にシリア国内ひいては中東・地中海地域におけるロシアの重要軍事拠点として機能している[2]。
隣接する県
行政区分
タルトゥース県には5郡が属する。
郡
- アッ=シャイフ・バドル郡(英語版)(Ash-Shaykh Badr District)
- バニヤース郡(英語版)(Baniyas District) - バニヤース
- ドゥライキーシュ郡(英語版)(Duraykish District)
- サフィータ郡(英語版)(Safita District) - サフィータ
- タルトゥース郡(英語版)(Tartus District) - タルトゥース
脚注
- ^ a b “Syria”. Citypopulation (2022年9月25日). 2024年12月20日閲覧。
- ^ “シリアに腰を据えるロシア、中東での影響力拡大の足掛かりに”. AFP通信 (2019年10月4日). 2024年12月20日閲覧。
関連項目
シリアの県 |
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