ジャン・カルリュ(Jean Carlu; 1900年-1997年)とは、アール・デコを代表するフランスのグラフィックデザイナー。「ジャン・カリリュ」と表記されることもある。
ポスターを得意とする。キュビスム、未来派、構成主義の要素を取り入れた、幾何学的な意匠が特徴である。
建築を目指していたが、1918年、事故で右手を失ったことによりデザインに転向した。1934年には渡米している。
コラン、ルーポ、カッサンドルとともに、(ダルタニアンを含めた)「三銃士」と呼ばれ、「フランス広告界の支配者的存在」であった(下記参考文献13ページ参照)。
代表作
- ポスター「モンサヴォン石鹸(Monsavon)」(1925年)
- ポスター「シュパテン・ブロイ(Spatenbräu)」(1927年)
- ポスター「ペパ・ボナフェ(Pépa Bonafé)」(1928年)
参考文献
- 「アール・デコのポスター展」展覧会カタログ(東京国立近代美術館フィルムセンター・1995年)
- 掲載されている作品は、以下の3点。
- シュパテンブロイ(ビール)、1927年、リトグラフ、80x60cm、東京国立近代美術館蔵
- ペパ・ボナフェ(女優)、1928年、リトグラフ、57x38cm、東京国立近代美術館蔵
- 1937年万国博覧会、1937年、リトグラフ、53x39.5cm、東京国立近代美術館蔵
関連項目
外部リンク