シュテファン・ニムケ(Stefan Nimke。1978年3月1日- )はドイツ・メクレンブルク=フォアポンメルン州のハーゲノヴ出身。自転車競技(トラックレース)選手。
経歴
2004年アテネオリンピック・チームスプリントでは、イエンス・フィードラー、レネ・ウォルフとともにドイツチームの第三走として決勝で日本(長塚智広、伏見俊昭、井上昌己)を破り金メダル獲得に貢献。さらにこの大会では1kmタイムトライアルにおいて銅メダルを獲得。また、2000年シドニーオリンピックの1kmタイムトライアルでは銀メダルを獲得している。一方、世界自転車選手権では2003年に1kmタイムトライアルで優勝の経験がある。
しかしながら、フロリアン・ルソー、シェーン・ケリー、アルノー・トゥルナン、クリス・ホイといった選手たちの壁が厚かったこともあり、1kmタイムトライアルではシルバーコレクターの存在に甘んる結果となった。シドニー五輪の同種目では大本命と目されたトゥルナンが不調だったこともあって金獲得のチャンスと思われたが、伏兵のジェイソン・クアリーに優勝をさらわれ、上記の通り銀メダルにとどまっている。加えて、チームスプリントなどの種目でも3位というケースが多い。
以後も、ブロンズコレクターにとどまるケースが続いているが、2009年のトラックレース世界選手権・1kmタイムトライアルでは、1分00秒666のタイムをマークし、同大会同種目で6年ぶりの優勝を果たした。
2010年、ローベルト・フェルステマン、マキシミリアン・レヴィとともに挑んだ世界選手権・チームスプリントにおいて、決勝で対戦したフランスの5連覇を阻止する優勝に貢献。
2011年と2012年の世界選手権では、1kmTT連覇を果たした。
国際競輪
国際競輪は2007年に初参加。15戦5勝の成績を挙げたが、競輪競走に対して慣れていなかったせいか、いわゆる勝ち上がり戦における勝利は初戦の京王閣における2勝にとどまり、マークについた一部の競輪選手から、「大して強くない。」というありがたくない評価を受けたこともあった。
主な実績
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
- 世界選手権
- 1kmTT 優勝
- UCIトラックワールドカップクラシックス
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
- 世界選手権
- 1kmTT 優勝
- チームスプリントでは、マキシミリアン・レヴィ、レネ・エンダースとともに出場し、当初は2位だったが、フランス自転車競技連盟(FFC)が2011年11月8日、グレゴリー・ボジェに対し、18ヶ月間の期間中、2回、競技外ドーピングを行わなかったとして2012年1月6日、2010年12月23日〜2011年12月22日まで1年間の出場停止処分とする内示を提示していたが、これを受け国際自転車競技連合(UCI)は、2011年のトラックレース世界選手権におけるスプリント及びチームスプリント、さらに同年のフランス選手権のスプリントにおける優勝記録を抹消することを公表した[1]ため、繰り上がって優勝となった。
2012年
関連項目
脚注
外部リンク