ザルツブルガーノッケルン(Salzburger Nockerln)は、オーストリア料理のデザート。ザルツブルガーノッカルンとも呼称する。
概要
ザルツブルクの郷土料理として知られ[1]、菓子の名前は「ザルツブルクの山々」を意味する[2]。
アウフラウフ(スフレ)の一種で、泡立てた卵白に小麦粉、砂糖を加えてグラタン皿に入れ、オーブンで焼き上げる。アウフラウフ、シュマーレン、パラチンケンなどのメールシュパイゼキュッヒェ(小麦粉などの穀類で作った料理)はオーストリアでは主食にされることが多いが、ザルツブルガー・ノッケルンが主食になることはあまりない[3]。
16世紀からすでに食卓に上っていたといわれ、オーストリア皇帝フェルディナント1世はこの料理を食していた[2]。
脚注
- ^ ジョセフ・ウェクスバーグ『オーストリア ハンガリー料理』(タイムライフブックス, 1978年)、72頁
- ^ a b 関田『ハプスブルク家の食卓』、196-197頁
- ^ 真鍋「料理と酒」『オーストリア』、307-309頁
参考文献
- 関田淳子『ハプスブルク家の食卓』(集英社, 2002年1月)
- 真鍋千絵「料理と酒」『オーストリア』収録(読んで旅する世界の歴史と文化, 新潮社, 1995年5月)