帆船「グアヤス (スペイン語版 ) 」(Guayas )。マル・デル・プラタ の埠頭 (アルゼンチン )、2010年2月
グアヤス川 (グアヤスがわ、スペイン語 : Río Guayas , 英語 : Guayas River )は、エクアドル 西部の川 。その名はグアヤス県 (Provincia del Guayas )の名称にもなっており、南アメリカ の大西洋 側に流入しない川の中では最も重要な川である。ダウレ川 (スペイン語版 ) (スペイン語 : Río Daule , 英語 : Daule River )を含んだ全長は389km。エクアドルの国民的な川であり、エクアドルの国章 にも描かれている。
地理
流路
グアヤス川は、アンデス山脈 、特にエクアドルの最高峰の火山 であるチンボラソ山 をその水源 としており、エクアドルの国章には、チンボラソ山から下ってくるグアヤス川が描かれている。グアヤス (Guayas )は、グアヤス県の都市グアヤキル とドゥラン (Durán )の間にある、西からのダウレ川と東からのババオヨ川 (スペイン語版 ) (Río Babahoyo )の合流点 から始まる下流域の名称である。グアヤス川はその後サンタイ島 (スペイン語版 ) (Isla Santay )の周りを流れて、再び一つの流れになる。合流点から三角州 までの60キロメートルの間で、グアヤキル郡 (スペイン語版 ) とドゥラン郡 (スペイン語版 ) 、またグアヤキル郡とナランハル郡 (スペイン語版 ) の境界線となっている。
グアヤキル近郊のサンタイ島はキホオボウシインコ (英語版 ) の唯一の営巣地で、2000年にラムサール条約 登録地となった[ 1] 。
三角州
グアヤス川は非常に複雑な三角州 を形成している。最も重要な特徴は、沼地 に囲まれ、潮汐 の影響を受けるエステロ・サラド (スペイン語版 ) (Estero Salado )と呼ばれる三角州の存在である。グアヤス川とエステロ・サラドとの間は、島々による迷路 を成しており、そのいくつかはスラム へと変貌している。
川の主流は潮汐の影響を受け、また小さな島嶼を成している。中でもモンドラゴン島 (スペイン語版 ) は重要度が高い。主流は太平洋 の入り江の一つグアヤキル湾 につながる。その影響はプナ島 (スペイン語版 ) (Isla Puná )や、エル・オロ県 のハンベリー海峡 (スペイン語版 ) (Canal de Jambelí )で顕著である。
三角江 内のチュパドレス・チコ島 (スペイン語版 ) のマングローブ および東岸のチュルテマングローブ生態保護区 (スペイン語版 ) はチャクビモリクイナ (英語版 ) 、キホオボウシインコ、オオスズメバト (英語版 ) 、マメルリハインコ 、オナガアカボウシインコ (英語版 ) 、ペルースズメフクロウ (英語版 ) 、フタオビチドリ (英語版 ) 、アメリカズグロカモメ 、ワライカモメ などの鳥類、アメリカワニ などの爬虫類および哺乳類の生息地で、ラムサール条約登録地である[ 2] [ 3] 。
分水界
グアヤス川は、南アメリカ大陸 のアンデス山脈 西側にある川の中では最大の流域 面積を持つ。34,500 km2 の流域は、 ロス・リオス県 、グアヤス県 、ボリーバル県 、マナビ県 、カニャール県 、ピチンチャ県 、アスアイ県 、チンボラソ県 、コトパクシ県 の9つの県 に跨っている。 グアヤス川は毎年3,000万立方メートルの水をグアヤキル湾に放出している。
脚注
外部リンク
座標 : 南緯2度11分 西経79度52分 / 南緯2.183度 西経79.867度 / -2.183; -79.867