サー・キングスレー・チャールズ・ダナム(Sir Kingsley Charles Dunham, 1910年1月2日 - 2001年4月5日[1])はイギリスの地質学者、鉱物学者である。イギリス北部の地質研究に貢献した。
生涯
ドーセット州のスターミンスター・ニュートンに生まれたが、ダラムで育った。1930年にダラム大学で地質学を学んだ。卒業後、アーサー・ホームズの下でイングランド北部のペナイン山脈の鉱床[訳語疑問点]の調査に参加した。1932年に博士号を得た。ハーバード大学でしばらく過ごした後、イギリスに戻り、イギリス地質調査所で働いた。カンブリア州の鉄鉱床について研究し、後に著書Geology of the North Pennine Orefieldを発表した。
1950年からダラム大学の地質学の教授になった。この時代はイギリスの他の機関も含め地球科学の拡大期にあり、ダラム大学をそれにふさわしい研究機関へと変化させた。ダラム大学ではルックホープの掘削調査を指揮し、ペナイン山脈で同僚のマーティン・ボット(Martin Bott)が予測した地層下部の花崗岩の存在を発見した。1967年にイギリス地質調査所の所長に任じられ、地質調査所を地球科学、海洋科学、地球化学の研究機関として発展させた。1972年にナイトを受勲した[2]。1975年に地質調査所を退職後は名誉教授としてダラム大学に戻り、北イングランドの鉱物学の著述を続けた。
1955年に王立協会の会員に選ばれ、1970年にロイヤル・メダルを受賞した[1]。1958年から1959年はヨークシャー地質学会の会長を務め、ヨークシャー地質学会のソービー・メダルを受賞した。1976年にウォラストン・メダルを受賞した[3]。
出典
著書
- "The Geology of the North Pennine Orefield"
- "The natural concentration of useful minerals"