キュウリウオ

キュウリウオ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
上目 : 原棘鰭上目 Protacanthopterygii
: キュウリウオ目 Osmeriformes
: キュウリウオ科 Osmeridae
: キュウリウオ属 Osmerus
: O. mordax
亜種 : キュウリウオ O. m. dentex
学名
Osmerus mordax dentex
Steindachner & Kner, 1870
和名
キュウリウオ(胡瓜魚)
英名
Arctic rainbow smelt

キュウリウオ(胡瓜魚、学名:Osmerus mordax dentex)は、キュウリウオ目キュウリウオ科キュウリウオ属の海水魚。

概要

北海道沿岸をはじめ、日本海北部、オホーツク海、北太平洋の、おおむね北緯40度以北の冷水域に分布している。日本では北海道のみに生息する[1]。漁獲したばかりの鮮魚の状態では、胡瓜に似た青臭いにおいがあるため、この和名がある[1]

円筒形の細長い体型を持つ[1]。体色は銀色。シシャモに似ているが、それよりも大振りで、20cm以上になる。頭部は下あごが突き出た「受け口」になっており、下あごに円錐形の鋭い歯が数本ある[1]。鱗はシシャモより細かい。産卵期は晩春から初夏である[1]。産卵後は夜明け前に海に戻る[1]プランクトンイカを捕食する[2]

近縁種

利用

ロシアのキュウリウオ干物

北海道では「キュウリ」の愛称で知られ、生や冷凍一夜干しなどの状態で食材として市場に出回っており、焼き魚唐揚げ天ぷらなどに利用される[3]。癖のある匂いだが、刺身にすると美味である[3]。ただし、他のキュウリウオ科チカワカサギ同様、寄生虫のリスクを考慮すべきである。

脚注

  1. ^ a b c d e f キュウリウオ[胡瓜魚 - 水産林務部水産局水産経営課]”. www.pref.hokkaido.lg.jp. 2021年9月21日閲覧。
  2. ^ 福井篤監修『講談社の動く図鑑move 魚』、講談社2012年、39頁
  3. ^ a b おさかなギャラリー|キュウリウオ”. www.maruha-nichiro.co.jp. マルハニチロ株式会社. 2021年9月21日閲覧。

外部リンク


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