「キッスでダウン」(Then He Kissed Me)は、クリスタルズが1963年に発表した楽曲。
ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2004年版)では493位にランクされている[2]。
概要
作詞作曲はフィル・スペクター、ジェフ・バリー、エリー・グレニッチ。スペクターは「Da Doo Ron Ron」に続いて、本作品もロサンゼルスのゴールド・スター・スタジオでレコーディングを行った。録音は1963年4月。クリスタルズから録音に参加したのはリード・ボーカルのドロレス "ラ・ラ" ブルックスのみ[3]。ジャック・ニッチェが編曲、ラリー・レヴィンがエンジニアを務めた[4]。
1963年7月にシングルとして発売された[1]。B面の「ジュリアス兄さん(Brother Julius)」は、クリスタルズと銘打っているにもかかわらず、彼女らの歌が入っていないインストゥルメンタルである。
ビルボード・Hot 100の6位を記録し、ビルボードの1963年年間チャートの68位を記録した。イギリスでは2位を獲得し大ヒットとなった。
『グッドフェローズ』(1990年)、『マイ・ブラザー 哀しみの銃弾』(2013年)、『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』(2019年)などの映画に使用された。
ザ・ビーチ・ボーイズのバージョン
ザ・ビーチ・ボーイズが1965年7月5日発売のアルバム『サマー・デイズ』の中でカバーしている。ボーイフレンドの視点から見た詞に書き直され、タイトルも「Then I Kissed Her」と変えられた。邦題は「あの娘にキッス」。リード・ボーカルはアル・ジャーディン。ブルース・ジョンストンがハモンドオルガンを弾いている[5][6]。
その後、1967年4月にイギリスでシングルとして発売された。それからヨーロッパ各国でもシングルが発売され、それぞれの国でヒットした。イギリスが4位、アイルランドが4位、オランダが2位、ノルウェーが10位を記録した。
その他のバージョン
脚注