流路
ガロンヌ川 (ガロンヌがわ、フランス語 :Garonne、カタルーニャ語 ,オック語 :Garona)は、スペイン のカタルーニャ州 北西部に発し、フランス 南西部を流れる長さ約647kmの川 である。スペインではガローナ川 と呼ばれる。
名前の由来
「ガロンヌ」という名前は、古いガスコーニュ語 で「川」を意味するGarumna という言葉に由来している。それは古いバスク語 に関連する言語であるアキテーヌ語 のkharr-onna からきたと考えられている。
kharr- は「岩」を意味する。これは、バスク語で「石」を意味するharri にも近い。-onna (-unn- )は「川の源」を表す古いインド・ヨーロッパ語族 の接尾語であり、セーヌ川 やソーヌ川 のように西ヨーロッパの川の名前に見ることができる。
地理
スペイン、ピレネー 山中のアラン谷 に源を発する。トゥールーズ を流れ、ボルドー でドルドーニュ川 に合流 しジロンド川 となる。
ガロンヌ川は、途中でアリエージュ川 ・タルン川 ・ロット川 という3つの大きな川を合わせる。ボルドーに入ってからドルドーニュ川 と合流し、ジロンド川と名を変え96kmほど流れて河口に到達する。他の支流としてはサーヴ川 などがある。
ガロンヌ川は世界でも数えるほどしかない潮津波 が起こる川の一つである。海から112kmほど離れたCambes村でもサーフィンや水上オートバイ をすることができる。
流域の都市
スペイン リェイダ県
ビエリャ
フランス オート=ガロンヌ県
ミュレ 、トゥールーズ
フランス ロット=エ=ガロンヌ県
アジャン 、マルマンド
フランス ジロンド県
ベグル 、ボルドー
水運
ガロンヌ川は、内陸の水運において重要な役割を果たす。遠洋航海をする船は、ボルドーの港まで航行が可能である。ガロンヌ川は大西洋 と地中海 の「2つの海を結ぶ水路」の一部であり、フランス南部の農業地帯から大西洋への貨物の運搬において短く安全なルートを提供している。
海からきた船はジロンド川をさかのぼり、左手のボルドーの港まで行く。ボルドーの"Pont de Pierre"(石の橋)までは大抵の船が運航可能である。大きい船はボルドーに残し、川用の船に乗り換える。川用の船はさらに上流の運河との合流点まで行くことができる。トゥールーズではミディ運河 への連絡のために、船は53箇所の閘門 を通り抜けることになる。
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
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