カンティクム(canticum)は、キリスト教の聖歌の一種である。
概要
旧約聖書の雅歌に由来し、詩編以外の聖書から採られた韻文詩による聖歌。
和訳では「雅歌」あるいは「頌歌」。
歌い方はディレクトと呼ばれる直行唱で、以下のように聖務日課の幾つかの課で決められたものが歌われる。
聖務日課
- 「賛課(Laudes)」:"Benedictus Dominus Deus" 「ベネディクトゥス・ドミヌス・デウス(主なる神をたたえよ)」 、通称「ザカリアのカンティクム」
- 「晩課(Ad Vesperam)」:"Magnificat" 「マニフィカト」、通称「聖母マリアのカンティクム」
- 「終課(Completorium)」:"Nunc Dimitis" 「ヌンク・ディミティス(今こそ主よ、僕を去らせたまわん)」、通称「シメオンのカンティクム」
関連項目