カルロス・サンタ(Carlos Yohelin Santa Ramírez、1978年1月7日 ‐ )は、ドミニカ共和国・アスア(英語版)出身で短距離走が専門の陸上競技選手。400mの屋外で45秒05、室内で45秒96の自己ベストを持つ、室内400mの元ドミニカ共和国記録保持者。2008年バレンシア世界室内選手権男子4×400mリレーの銅メダリストである。
ルゲリン・サントス(英語版)(2012年ロンドンオリンピック男子400mの銀メダリスト)登場以前のドミニカ共和国を代表するロングスプリンター。個人種目の400mではオリンピックと世界選手権を通じて、メダルはおろか決勝に進出したこともないが、2004年アテネオリンピックで準決勝3組4着、2005年ヘルシンキ世界選手権で準決勝1組4着と、世界大会の決勝へあと1歩に迫った。これは、ルゲリン・サントスが2012年ロンドンオリンピックと2013年モスクワ世界選手権で決勝に進出するまで、オリンピックと世界選手権の400mにおけるドミニカ共和国勢の最高成績だった[注 1]。
経歴
2002年5月のイベロアメリカ選手権男子400mを45秒69で制し、主要国際大会の初タイトルを獲得した。
2002年12月の中央アメリカ・カリブ海競技大会男子400mを45秒83で制し、中央アメリカ・カリブ地域の初タイトルを獲得。3走を務めた男子4×400mリレーも3分04秒15のドミニカ共和国記録(当時)を樹立しての優勝に貢献し、大会2冠を達成した[1]。
2003年8月のパリ世界選手権男子400m予選を45秒89で突破し、世界大会で初めて準決勝に進出したが、準決勝では45秒43の自己ベスト(当時)をマークしたものの敗退した[2]。
2004年8月のイベロアメリカ選手権男子400mを45秒05の自己ベストで制し、大会2連覇を達成した[3]。
2004年8月のアテネオリンピック男子400mで初めて準決勝に進出したが、準決勝は45秒58の組4着(全体13位)で敗退した[4]。
2005年8月のヘルシンキ世界選手権男子400mで2大会連続となる準決勝に進出した。準決勝では組2着までに入るか、組3着以下のタイム上位2名が決勝に進出できたが、結果は46秒07の組4着(全体9位)に終わり、全体8位の選手とは0秒01差で惜しくも決勝進出を逃した[5]。
2008年3月のバレンシア世界室内選手権男子4×400mリレー決勝でドミニカ共和国チーム(アリスメンディ・ペゲロ、サンタ、ペドロ・メヒア(英語版)、ジョエル・タピア(英語版))の2走を務め、3分07秒77のドミニカ共和国記録(当時)を樹立しての銅メダル獲得に貢献した[6]。これは全ての種目を通じて、世界室内選手権でドミニカ共和国が獲得した初のメダルとなった[7]。
自己ベスト
記録欄の( )内の数字は風速(m/s)で、+は追い風を意味する。
種目 |
記録 |
年月日 |
場所 |
備考
|
屋外
|
100m |
10秒45 (+0.8) |
2006年7月5日 |
ガンディア |
|
200m |
20秒70 (+0.8) |
2006年7月5日 |
ガンディア |
|
400m |
45秒05 |
2004年8月7日 |
ウエルバ |
|
室内
|
200m |
21秒35 |
2008年1月12日 |
バレンシア |
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400m |
45秒96 |
2005年2月24日 |
マドリード |
元ドミニカ共和国記録
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主要大会成績
備考欄の記録は当時のもの
脚注
注釈
出典
外部リンク
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- 1960 – 1962: イベロアメリカゲームズ
- 1983 – 2014: イベロアメリカ陸上競技選手権大会
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