エレーナ・イーゴレヴナ・ラジオノワ(ロシア語: Еле́на И́горевна Радио́нова、ロシア語ラテン翻字: Elena Igorevna Radionova、1999年1月6日 - )は、ロシア・モスクワ出身の元フィギュアスケート選手(女子シングル)。愛称レーナ。
2015年ロシア選手権優勝。2013年、2014年世界ジュニア選手権優勝。2015年世界選手権3位。2015年、2016年欧州選手権2位。
経歴
2011-2012シーズン、ロシア選手権に初出場し5位に入る。ロシアジュニア選手権では3位に入ったが、年齢規定のために世界ジュニア選手権には派遣されなかった。トリグラフトロフィーのノービスクラスに出場し優勝を果たした。
2012-2013シーズン、ジュニアグランプリシリーズに参戦し、クールシュヴェル大会、オーストリア大会の両方で優勝。続くジュニアグランプリファイナルでも優勝を果たした。ロシア選手権では2位に入る。世界ジュニア選手権は5位と出遅れるが、FSで1位となり逆転優勝を果たした。
2013-2014シーズン、シニアクラスに移行。デビュー戦のネーベルホルン杯で優勝。グランプリシリーズにも参戦し、スケートアメリカで3位、NHK杯で2位に入賞し、グランプリファイナルに出場。ソチオリンピックは規定により出場できなかったものの、エキシビションに開催国枠で出演。ロシアジュニア選手権は怪我のために出場しなかったが、世界ジュニア選手権には当初エントリーされていたアレクサンドラ・プロクロワが出場せずにラジオノワが出場することになった。大会ではSP、FS共に1位で世界ジュニア選手権で女子シングルの選手としては初めて2連覇を達成。ロシアは2年連続で表彰台を独占した。
2014-2015シーズン、グランプリシリーズのスケートアメリカでグランプリシリーズ初優勝。エリック・ボンパール杯でも優勝し、唯一の2連勝でグランプリファイナルへの進出を決めた。ファイナルでは銀メダルを獲得し、続くロシア選手権では初優勝。初出場の欧州選手権では銀メダルを獲得。世界選手権ではSPの当日に38度の発熱をするも2位の成績を残したが[1]、FSではジャンプの回転不足がとられるなどして6位。総合ではSPの貯金が生き銅メダルを獲得した。
2015-2016シーズン、中国杯ではSP6位と出遅れるも、FSではアンナ・ポゴリラヤを0.12の僅差で逆転し銅メダルを獲得した。ロステレコム杯で優勝し、3年連続でグランプリファイナルへの進出を決めた。グランプリファイナルではSP2位、FS4位の総合3位となり、銅メダルを獲得した[2]。2回目の出場となった欧州選手権では、前年同様、銀メダルを獲得した。世界選手権ではSP、FS共に目立つようなミスはなかったものの総合6位で表彰台を逃した。
チームチャレンジカップには、棄権したエリザベータ・トゥクタミシェワの代わりに、チームヨーロッパの一員として出場した。SPではジャンプが抜けるようなミスが多く目立ち自身も落ち込んでいたが、FSでは挽回した滑りを見せチームの優勝に貢献した。
2016-2017シーズン、ロステレコム杯で2位。中国杯では優勝し、4年連続でグランプリファイナルへの出場を決めた。ロシア選手権では5位となり、5年ぶりに表彰台を逃した。2017年4月28日、長年指導を受けたインナ・ゴンチャレンコから、エレーナ・ブヤノワへのコーチ変更を発表した[3]。
2020年9月にInstagramでファン、コーチや振付師、家族への感謝を述べ、現役引退を表明した[4][5]。
人物
好きな国はフランス、日本[6]。
憧れの選手にカロリーナ・コストナー[7]、金妍児[8]、浅田真央[9]等をあげている。
自身の性格について、「誰かに敵意や妬みをもったことはないわ。」と述べている[6]。一人っ子である[6]。
2014年12月グランプリファイナル終了後の取材では「私はもう若くないんです。もうすぐ16歳になりますが、3回転-3回転ができるもっと若い子たちがいるんです」[10]と語った。
2023年1月1日、Instagramでロシアのサッカー選手コンスタンティン・クチャエフとの婚約を発表した。
技術
- スケーティング技術が高く、14歳で迎えたNHK杯などの大会でもステップはレベル4の認定を受け加点も得ている。
- NHK杯では3Lo-3Tや3Lz-3Tを披露しており、ジャンプを得意としている。
主な戦績
詳細
2011-2012 シーズン
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開催日
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大会名
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SP
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FS
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結果
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2012年4月4日 - 8日
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2012年トリグラフトロフィー ノービスクラス(イェセニツェ)
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1 47.27
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1 88.91
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1 136.18
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2012年2月5日 - 7日
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ロシアジュニアフィギュアスケート選手権(ヒムキ)
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4 57.19
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2 121.75
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3 178.94
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2011年12月24日 - 28日
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ロシアフィギュアスケート選手権(サランスク)
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6 59.10
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6 115.71
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5 174.81
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2010-2011 シーズン
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開催日
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大会名
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SP
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FS
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結果
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2011年2月2日 - 4日
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ロシアジュニアフィギュアスケート選手権(カザン)
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5 54.75
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4 104.22
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4 158.97
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プログラム使用曲
脚注
- ^ Елена Радионова: В этом году мне еще в школе нужно сдать экзамен
- ^ [1]
- ^ Елена Радионова будет работать с новым тренером
- ^ “@lenok_radionova(2020年9月22日)”. www.instagram.com. 2022年2月19日閲覧。
- ^ “引退ラジオノワへ 母国識者が惜別のメッセージ「彼女はもっと多くのことをできた」(2020年9月24日)”. THE ANSWER スポーツ文化・育成&総合ニュース・コラム. 2022年2月19日閲覧。
- ^ a b c Elena Radionova: „Maybe I'll be a singer or an actress when I grow up“
- ^ Впервые в историиМосквичка Елена Радионова стала двукратной чемпионкой мира среди юниоров
- ^ Фигуристка Радионова стремится кататься красиво, как Ким Ю-На
- ^ Елена Радионова: «Мне не удалось чисто прокатать произвольную программу»
- ^ トゥクタミシェワが女子シングル制す、ロシア勢がワンツー GPファイナルafpbb.com 2014年12月14日
- ^ a b “Елена Радионова снялась с этапа Гран-при в Японии”. Rsport.ru - РИА Новости. 2019年4月3日閲覧。|
- ^ 男女シングルSP団体3位、総合団体2位
- ^ Елена Радионова: «Не представляю, как кататься без улыбки»
参考文献
外部リンク
ISUグランプリシリーズ(1995-) |
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名称の変遷:スケートアメリカ(1979-現在)/ISUグランプリシリーズ スケートアメリカ(1995-現在) |
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名称の変遷:ラリック杯(1987-2003)/ISUグランプリシリーズ ラリック杯(1995-2003)/ISUグランプリシリーズ エリック・ボンパール杯(2004-2015)/フランス杯(2016)/フランス国際(2017-2021)/フランスグランプリ(2022-) |
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