エミール・ヨハン・ヴィーヘルト(独: Emil Johann Wiechert、1861年12月26日 - 1928年3月19日)は、ドイツの地球物理学者。電磁気学の分野では、リエナール・ヴィーヘルト・ポテンシャルに名前が残っており、地震学の先駆的な実験をおこなった。
東プロイセンのティルジット(現在はソヴィェツク)に生まれた。家族と共にケーニヒスベルクに移り、ケーニヒスベルク大学に学び、1889年に博士号を得た。翌年、パウル・フォルクマン(ドイツ語版)の助手となり、物理学を教えた。1897年にゲッティンゲン大学に招かれ、ヴォルデマール・フォークトの助手となった。1905年に教授となった。
地質学の分野では、地球の内部構造が一連の殻構造となっていることを最初に提案し、地震波の伝播に関する論文を発表した。地震計を改良し、人工的な地震を起こして、地質の探査をおこなった。1922年にドイツ地震学会から改称してドイツ地球物理学会(ドイツ語版)(DGG)を設立し初代の会長となった。
エミール・ヴィーヘルト・メダル
ドイツ地球物理学会はエミール・ヴィーヘルトの功績を称えてエミール・ヴィーヘルト・メダル (Emil-Wiechert-Medaille) を創設した。
脚注
関連項目
外部リンク