「ウー・ベイビー・ベイビー」("Ooo Baby Baby")はスモーキー・ロビンソンとピート・ムーア(英語版)が作った楽曲。モータウンのタムラ・レーベルからのザ・ミラクルズ(英語版)による1965年のクラシック・ヒットとなった。多年にわたってエラ・フィッツジェラルド、トッド・ラングレン、エスコーツ(英語版)、ファイヴ・ステアステップス(英語版)、リンダ・ロンシュタットなどといった様々なアーティストによるて数多くのカバーバージョンを生み出した。ミラクルズのオリジナルバージョンはローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500で266位にランクされた[1]。
ミラクルズのオリジナルバージョン
背景
ロビンソンとミラクルズの同僚ピート・ムーア(英語版)によって書かれ、ロビンソンがプロデュースした「ウー・ベイビー・ベイビー」はビルボード誌のR&Bシングル・チャートで4位のヒットとなり、Billboard Hot 100でも16位に到達した[2]。
ゆっくりとした、後悔の念を歌った「ウー・ベイビー・ベイビー」ではミラクルズのリード・シンガー、スモーキー・ロビンソンをフィーチャーし、男が彼の恋人を騙したことを後悔し、彼の過ちを大目に見て許してくれるように頼んでいる。この曲の非常に感情的な雰囲気はミラクルズのメンバーで、曲の共作者であるピート・ムーア(英語版)が編曲したミラクルズのタイトなバックグラウンド・ボーカルのハーモニーと、ファンク・ブラザーズ(英語版)の伴奏を強調する豊かなオーケストラの弦楽編曲によって支えられている。
2004年、ローリング・ストーン誌はこの曲のミラクルズのオリジナルバージョンをローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500の266位に位置付けた[3]。この曲はミラクルズの最もカバーされた楽曲の一つである。
2006年のモータウンのDVD The Miracles' Definitive Performances で、ピートは曲の創造について語っている:「スモーキーと私が書いた曲では、スモーキーとベリーは私にバックグラウンド・ボーカルを任せていた。そしてこのインペリアルズ(英語版)の大ヒット曲、 "I'm On The Outside (Looking In)" ……この曲を聴いた時、バックグラウンド(のハーモニー)が考えられていて、どう(構成)するのかをスモーキーのボーカルと同じような感じにしたかった。そこでボビー、ロニー、クローデットに電話をかけ、バックグラウンド(ボーカル)をやってみた。そんな曲を念頭に置いていたので……だから「ウー・ベイビー・ベイビー」でも同じような感じにしたかった。」
影響
ジョン・レノンはスモーキー・ロビンソンの大ファンだったので、「ウー・ベイビー・ベイビー」の中の "I'm Crying" の部分をビートルズの楽曲「アイ・アム・ザ・ウォルラス」に借用した。
チャートでの成績
週間チャート
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年間チャート
チャート(1965年)
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順位
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全米ビルボード・ホット100 [6]
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93
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パーソネル
ミラクルズ
その他のクレジット
リンダ・ロンシュタットのバージョン
背景
1978年、リンダ・ロンシュタットは「ウー・ベイビー・ベイビー」のカバーバージョンを録音し、ダブル・プラチナ・アルバム『ミス・アメリカ』に収録した。
ロンシュタット版のシングルは1979年にアダルト・コンテンポラリー・チャートで2位に、ビルボード・ホット100チャートで7位に達し、R&Bとカントリーのチャートでもヒットした
[7]。
このシングルはピーター・アッシャーがプロデュースし、アサイラム・レコードから発売された。
ロンシュタットがスモーキー・ロビンソンとともにモータウン・レコードの25周年を記念したと特別番組 Motown 25: Yesterday, Today, Forever で演奏した「トラックス・オブ・マイ・ティアーズ」と「ウー・ベイビー・ベイビー」の2曲は1983年5月16日に放送された。
チャートでの成績
週間チャート
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年間チャート
チャート(1978年)
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順位
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カナダ RPM トップ・シングル[13]
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166
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チャート(1979年)
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順位
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カナダ RPM トップ・シングル[13]
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69
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アメリカ ビルボード ホット100[14]
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77
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アメリカ キャッシュボックス[15]
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59
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その他のバージョン
脚注
外部リンク