ウペンドラ・トリヴェディ(Upendra Trivedi、1936年7月14日 - 2015年1月4日)は、インドの俳優、映画監督、映画プロデューサー。グジャラート語映画で最も有名な俳優の一人に挙げられ、代表作には『Mehndi Rang Lagyo』『Jogidas Khuman』『Liludi Dharti』がある。出演した舞台演劇のタイトルから「アビナイ・サムラート(Abhinay Samrat)」の通称でも知られている[1][2]。
生涯
生い立ち
インドール出身。ウペンドラは4人兄弟(3男1女)次男であり、兄バールチャンドラは教育学者、弟アルヴィンドはテレビシリーズ『ラーマーヤナ(英語版)』のラーヴァナ役で知られる俳優である。家族はイダール(英語版)出身で、彼が初等教育を終えた後にウッジャインに移住した。青年期は兄と共にボンベイで暮らし、傘の製造工場で働いていた[2]。ウペンドラはムンバイ大学(英語版)芸術学部を卒業している。
俳優
ウペンドラは大学在学中に複数のドラマに出演し、1970年代から俳優として40年間活動した。当初は学費を支払うために『Vanraj Chavdo』『Mehndi Rang Lagyo』などのグジャラート語映画で端役として出演し[2]、1971年にラヴィンドラ・デイヴ(英語版)が監督した『Jesal Toral』が興行的な成功を収め、ウペンドラも知名度を上げた[2]。
1993年にパンナラール・パテール(英語版)の小説を原作とした『Manvi Ni Bhavai』を監督し、同作は国家映画賞 グジャラート語長編映画賞を受賞している[3]。またマヌバーイ・パンチョーリー(英語版)の小説を原作とした『Jher To Peedhan Jani Jani』の監督・プロデューサーを務めた[1][2]。
また舞台俳優としても活動し、『Abhinay Samrat』では7役を演じた[2]。ヒンディー語映画『Jungle Main Mangal』では弟アルヴィンドと共演して悪役を演じている[2][3]。
政治家
ウペンドラは1980年代から政治活動を始め、1985年にグジャラート州議会(英語版)議員に当選した。また2000年3月31日から2002年7月19日にかけて州議会副議長を務めた[2][3][4][5]。
死去
2015年1月4日にムンバイで死去した。ウペンドラは妻との間に2人の子供をもうけていた[2][3][6]。
顕彰
1989年にパドマ・シュリー勲章を受章し、またパンディット・オームカルナート・タクール賞を受賞している[2][3][6]。
出典