ウィリアム・ハミルトン(William Hamilton RA、1751年 – 1801年)はイギリスの画家、挿絵画家である。
略歴
ロンドンのチェルシーで生まれた。イングランドに住んだイタリア人装飾画家、版画家のアントニオ・ズッキ(Antonio Zucchi)と知り合い、ズッキのもとで数年間、イタリアで働いた。はじめ建築関係の仕事をしていたが、演劇に関する絵を描くようになって有名になった。
1784年に王立美術院の準会員となり、1789年に正会員となった。
複製版画でウィリアム・シェイクスピアの戯曲の場面を描いて、出版するプロジェクト、「ボイデル・シェイクスピア・ギャラリー」の原画を描いた画家の一人として知られる。その他、出版者のトーマス・マクリン(Thomas Macklin)の聖書の物語の挿絵やロバート・ボイヤー(Robert Bowyer)のイギリスの歴史物語の挿絵の原画を描き、版画とされて多く流通した[1]。イギリスで活躍したイタリア生まれの版画家、フランチェスコ・バルトロッツィ(Francesco Bartolozzi)もハミルトンの作品を版画にした[2]
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たとえば、1793年にマリー・アントワネットの処刑に連行される場面を描き、海軍軍人シドニー・スミスなどの活躍を描いた絵も残した。
作品
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『
リチャード3世』を演じる俳優のケンブル(John Philip Kemble), c.1787
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Vertumnus and Pomona, 1789
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「処刑場に連行されるアントワネット」, 1794
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The Wolves Descending from the Alps, 1794
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『十二夜』の場面, c.1796
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『十二夜』の場面, c.1797
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「息子の裏切りを知るヨーク公爵」, 1790年代末
参考文献