「イン・ア・センチメンタル・ムード (In a Sentimental Mood)」は、デューク・エリントンが1935年に作曲したジャズの楽曲。後にマニー・カーツによって歌詞が追加され、歌曲としても親しまれている。
1935年4月30日、デューク・エリントン・オーケストラはブランズウィック・レコードにおいて、オットー・ハードウィック(英語版)のアルト・サックスをフィーチャーした初録音を行った[2]。同日のセッションにはジョニー・ホッジス(アルト・サックス)、ハリー・カーネイ(アルト・サックス、バリトン・サックス)、レックス・スチュワート(コルネット)らも参加している[1]。オリジナルのレコード番号は「Br 7461」で、B面には「ショウボート・シャッフル」が収録された[1]。
エリントン楽団の初録音はポップ・チャートで14位を記録し、1936年にはベニー・グッドマン楽団やミルズ・ブルー・リズム・バンド(英語版)もポップ・チャート入りした[2]。
エリントンは1962年9月26日、ジョン・コルトレーンとの共演アルバム『デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン』でこの曲を再演しており[3]、この共演ヴァージョンは2005年のアメリカ映画『Prime』のサウンドトラックでも使用された[4]。また、オリジナル・ヴァージョンの録音に参加したジョニー・ホッジスは、自身のリーダー・アルバム『The Eleventh Hour』(1963年)でもこの曲を演奏した[5]。
クレジット
作曲はエリントンの単独名義となっているが、実際にはオットー・ハードウィックの作ったメロディが元になったという説もある[2]。また、作詞はマニー・カーツとアーヴィング・ミルズ(英語版)(エリントンの楽曲を出版していた人物)の共作とクレジットされているが、実際にはカーツが単独で歌詞を書いた[2][6]。
主な録音
インストゥルメンタルとしての録音
歌曲としての録音
脚注・出典