イアン・カニング(Iain Canning, 1979年7月23日 - )は、イングランドの映画プロデューサーである。
人物
『英国王のスピーチ』(2010年)を製作したことによりアカデミー作品賞[1]、英国アカデミー賞作品賞及び英国作品賞を獲得したことで知られる[2]。2008年に製作パートナーのエミール・シャーマン(英語版)と共にシーソー・フィルムズ(英語版)を設立した[3]。
キャリア
シーソー・フィルムズ設立以前には『HUNGER/ハンガー』と『コントロール』の製作総指揮を務めた。『ハンガー』はボビー・サンズ(英語版)の最後の1週間を描いたスティーヴ・マックイーンの長編映画デビュー作であり、マックイーンは第61回カンヌ国際映画祭でカメラ・ドール[4]、第62回英国アカデミー賞でカール・フォアマン賞(第一回作品賞)を獲得した[5]。一方『コントロール』はジョイ・ディヴィジョンの歌手のイアン・カーティスの物語であり、第60回カンヌ国際映画祭のカメラ・ドール(特別表彰)[6]と第61回英国アカデミー賞のカール・フォアマン賞を獲得した[7]。2008年にシーソーを設立するとカニングはトム・フーパー監督、コリン・ファース主演の『英国王のスピーチ』、ジム・ローチ(英語版)監督の『オレンジと太陽』を製作した。
2011年には再びマックイーン監督と組んだ『SHAME -シェイム-』の撮影が完了し、英国ではモメンタム・ピクチャーズ(英語版)[8]、米国ではフォックス・サーチライト・ピクチャーズが配給権を獲得した[9]。『SHAME -シェイム-』は2011年9月に第68回ヴェネツィア国際映画祭で上映され、主演のマイケル・ファスベンダーが男優賞を獲得した[10]。
カニングとシャーマン(英語版)は『英国王のスピーチ』の成功により「MediaGuardian 100 2011」に名を連ねられ、「業界のビッグリーグ入りをした」と評された[11]。
同性愛者であることを公表している。
フィルモグラフィ
参考文献
外部リンク