アンツーカ(仏: en tout cas、フランス語発音: [ɑ̃ tu ka] アントゥキャ)、または、アンツーカー(英: En-Tout-Cas、英語発音: [ˌɑːntuːˈkɑː] アーントゥーカー)は、高温焼成したレンガなどの土を粉砕してつくられる赤褐色の人工土、あるいはそれで覆われた競技場を指す。元々はこの人工土を敷いた全天候型テニスコートを指す商標名であったが、現在は一般名称となっている[1]。
語源はフランス語で「晴雨兼用の傘」「どんな場合でも」を指す"en tout cas"である。これを英語に直訳すると"in all cases"となり、「どのような天候でも使用できる」と解釈され、次第に全天候性を表すようになった。ただし本来フランス語のen tout casには人工土としての意味は無く、アンツーカーを指して用いる事もない。この仕上げを開発した英国の会社が上記フランスの晴雨両用傘の呼び名から自社の商品名として命名したのが起源とされる[1]。