アンスニ (フランス語:Ancenis、ブルトン語:Ankiniz)は、フランス、ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏、ロワール=アトランティック県の旧コミューン。
アンスニは、ヴィトレ、フージェール、シャトーブリアン、クリソンとともにかつての軍事管区マルシュ・ド・ブルターニュ(fr)の一部を構成している。
2019年1月1日、隣接するサン=ジェレオンと合併し、コミューン・ヌーヴェル(fr。地方自治体改革の2010年12月16日施行の2010-1563法第21条による、合併によって新設されたコミューン)のアンスニ=サン=ジェレオンとなった。
地理
アンスニは県都ナントの東40km、アンジェの西58km、ロワール川河岸に位置する。
由来
この地域は元々ガリア語とブルトン語両方の影響を受けていた。
アンスニとは、ケルト神話の神Ankに由来する。ブルトン語でAnkは小さい、または狭いという意味になる。そしてブルトン語でEnizとも呼ばれた。Enizとは古いブルトン語で島を意味する。これは、かつてのアンスニが、頁岩の上にできた塚、ロワール川に浮かぶ島、であったことを表している。
また、ガリアの一部族アンデカヴェス族(fr、ラテン語でアンデカウィイ)に由来するという説も有力である。この部族は聖地Andenemessosを訪れており、この地名がアンスニになったとする。Andeとはアンデカウィイ族(Andecavii)の地という意味で、-nemessosとはガリア語で『聖なる森』を意味する。
現在のアンスニの町は、984年につくられた。
人口統計
1962年
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1968年
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1975年
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1982年
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1990年
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1999年
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2006年
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2010年
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5102
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5648
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6997
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7076
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6896
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7009
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7407
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7551
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参照元:1999年までEHESS[1]、2000年以降INSEE[2][3]
経済
フォークリフト製造で知られる国際企業マニトゥ、食品加工を行う農業協同組合企業テレナ、そしてトヨタ自動車が工場をアンスニに置いている。
史跡
- アンスニ城 - 15世紀から17世紀。1977年に歴史文化財指定された[4]。部分的に破壊され放置された。中庭にビルを建てる計画がある。
- サン=ピエール教会 - 15世紀から16世紀。
- 旧ウルスラ会派修道院 - 17世紀。
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アンスニ城
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サン=ピエール教会
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旧ウルスラ会派修道院
交通
- 道路 - パリ=ナント間を走るN23、コミューン北部にはA11。コミューン南部のRD763はロワール川に架かるアンスニ橋を渡りリレ、ヴァル、クリッソンへ向かう。北へ向かうRD923は高速道インターチェンジがあり、カンデ、スグレ、ラヴァルへ向かう。
- 鉄道 - TERペイ=ド=ラ=ロワール、アンスニ駅。ナント=アンジェ区間路線。アンスニ駅にはTGVアトランティックも停車する。
姉妹都市
出身者
脚注
- ^ http://cassini.ehess.fr/cassini/fr/html/fiche.php?select_resultat=705
- ^ http://www.statistiques-locales.insee.fr
- ^ http://www.insee.fr
- ^ “Château d'Ancenis”. 2010年5月26日閲覧。