カタール国の行政地図。ハウルとザヒーラ区は符号2で示された行政区である。
アル=ハウル (アラビア語 : الخور , ALA方式ラテン文字転写 : al-Khawr 、英語 : Al Khor [1] アル=ホール )は、カタール の行政区(バラディーヤ)のひとつ[2] [3] 。あるいはその行政区に含まれる町の名称[2] [3] 。
概要
正式名称は、بلدية الخور والذخيرة (バラディーヤ・ハウル・ワ・ザヒーラ,ハウルとザヒーラ区)といい、名称中にハウルの町のほかに同区の北部にあるザヒーラ (英語版 ) という町の名称も含む[2] 。
ハウルとザヒーラ区は、カタール国独立(1971年9月)後まもなくの1972年7月に設定された5つの行政区のひとつである[2] [4] 。ハウルとザヒーラ区はカタール国の中央北寄りに位置し、ハウルの町は区域の南東部、ペルシア湾 に面する[5] 。カタール北端の町ルワイスとハウルの間の距離が 77.0 km であるのに対し、サウジアラビアとの国境の町アブーサムラとの間は 154.0 km である[5] 。首都ダウハ(ドーハ)とハウルの間は 57.0 km 離れている[5] 。
5年ごとに実施されているセンサスにおいて、2015年4月のハウルとザヒーラ区の人口は202,031人だった[6] 。このうち21,031人が女性、181,000人が男性であった[6] 。またハウルの町とその周辺(zone no.74)は96,169人、ザヒーラとラアス・ラッファーン (アラビア語版 ) が含まれるゾーン(zone no.75)は100,118人であった[6] 。
伝統的にカタル半島 は複数のベドウィン の部族が存在する部族社会 であったが、19世紀末の時点でハウラとザヒーラの村のあたりではムハンナディー部族連合 (英語版 ) が最も力を持っていた[7] 。ムハンナディー部族の伝統的な生業は真珠とりとその交易であった[7] 。海に面していない半島内陸部のベドウィンは、定住せず、ラクダとウマの繁殖が生業であった[7] 。
隣接行政区画
施設
アル=ハウルには2020年にアル・バイト・スタジアム が建設されており、2022 FIFAワールドカップ では開幕戦(カタール 対エクアドル )を含む複数の試合が行われている。また、2030年にはアジア競技大会 も行われる予定となっている。
脚注
関連項目