アルマン・ツァルキヤン(アルメニア語: Արման Ծառուկյան、ロシア語: Арман Наирович Царукян、英語: Arman Tsarukyan、1996年10月11日 - )は、ロシアの男性総合格闘家。サムツヘ=ジャヴァヘティ州アハルカラキ出身。ライオンハート所属。UFC世界ライト級ランキング1位。アルマン・ツァルキャンとも表記される[1]。
来歴
ジョージアのサムツヘ=ジャヴァヘティ州アハルカラキでアルメニア系の家庭に生まれ、その後ロシアのハバロフスクに移住した。7歳から14歳までフリースタイルレスリングを経験し、並行してロシアのプロアイスホッケーチーム「アムール・ハバロフスク」のジュニアユースでアイスホッケーを経験した。
総合格闘技
2015年、 プロ総合格闘技デビュー。ローカル団体で14戦13勝の戦績を残す[4]。
UFC
2019年4月20日、UFC初参戦となったUFC Fight Night: Overeem vs. Oleinikでイスラム・マカチェフと対戦し、0-3の判定負け。敗れはしたものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[5]。
2021年1月24日、UFC 257でマット・フレボラと対戦し、3-0の判定勝ち。この試合はツァルキヤンがライト級リミットから1ポンド体重超過をしたため、ファイトマネーの20%をフレボラに譲渡して行われた[6]。
2021年9月18日、UFC Fight Night: Smith vs. Spannでクリストス・ジアゴスと対戦し、左フックでダウンを奪いパウンドで1RTKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[7]。
2022年2月26日、UFC Fight Night: Makhachev vs. Greenでヨエル・アルバレスと対戦。グラウンドの肘打ちで大流血に追い込み、パウンドで2RTKO勝ち。2試合連続のパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[8]。
2022年6月25日、UFC on ESPN: Tsarukyan vs. Gamrotでライト級ランキング12位のマテウス・ガムロットと対戦し、0-3の5R判定負け。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[9]。なお、海外のMMAメディアサイトの採点では22人中15人の記者がツァルキヤンの勝利を支持した[10]。
2022年12月17日、UFC Fight Night: Cannonier vs. Stricklandでライト級ランキング12位のダミル・イスマグロフと対戦。7度のテイクダウンを奪い、グラウンドの攻防で試合をコントロールし3-0の判定勝ち[11]。
2023年12月2日、UFC on ESPN: Dariush vs. Tsarukyanでライト級ランキング4位のベニール・ダリウシュと対戦し、右膝蹴りから右ストレートでダウンを奪いパウンドで1RKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[12]。
2024年4月13日、UFC 300でライト級ランキング1位の元UFC世界ライト級王者チャールズ・オリベイラと対戦。1R序盤にギロチンチョークを極められかけるピンチを凌ぎ、以降はグラウンドで優勢に立って2-1の判定勝ち[13]。
UFC 300の入場時に、自身に向かって中指を立てた観客に殴りかかる騒動を起こし、ネバダ州アスレチックコミッション(NSAC)は2024年4月30日の公聴会で、ツァルキヤンが獲得した15万8000ドルのファイトマネーから3万1600ドルを差し引くことを決定した[14]。その後、2024年6月25日にネバダ州アスレチック・コミッションはツァルキヤンに2万5000ドルの罰金と9カ月間の出場停止処分を科した(いじめ防止の公共広告に協力すれば出場停止期間は6カ月間に短縮される)[15]。
人物・エピソード
戦績
総合格闘技 戦績
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25 試合
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(T)KO
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一本
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判定
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その他
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引き分け
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無効試合
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22 勝
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9
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5
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8
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0
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0
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0
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3 敗
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1
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0
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2
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0
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獲得タイトル
表彰
- UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(1回)
- UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(3回)
脚注
関連項目
外部リンク