ワシントンのナショナルギャラリーに飾られているHead of a Faun (1595年) 181 x 187 mm
ボローニャ美術館のThe Communion of St. Jerome (1592)
アゴスティーノ・カラッチ (Agostino Carracci、1557年 8月16日 - 1602年 3月22日 [ 1] )は、イタリア の画家 で版画 家。同じく画家であるアンニーバレ・カラッチ の兄であり、ルドヴィーコ・カラッチ の従兄弟である。
理想の自然を仮定し、弟らとともに、カラヴァッジオ のような自然の表現を目指したボローニャ派 と呼ばれる絵画のスタイルを創設した。
人生
カラッチはボローニャ で生まれ、建築家 としての教育を受けた。1574年 から、エングレービング の製作を始め、フェデリコ・バロッチ 、ティントレット 、アントニオ・カンピ 、パオロ・ヴェロネーゼ 、コレッジョ ら16世紀の画家の模写を描いた。またこの時期、2つエッチング を含む新作も描いた。
カラッチは1586年 から1587年 までパルマ 、1587年から1589年 までヴェネツィア を旅した。また、ボローニャに戻るとアンニーバレ、ルドヴィーコとともにPalazzo FavaやPalazzo Magnaniの壁面にフレスコ画 を描いた。また1592年 には、現在ボローニャ美術館に収められている『Communion of St. Jerome 』という作品を描いたが、これは彼の最高傑作とみなされている。1586年 からは、現在パルマ の国立美術館に収められている祭壇画『Madonna with Child and Saints 』の製作に取り掛かった。
1598年 、カラッチは弟とともにローマ でファルネーゼ宮の装飾に取り組んだ。1598年から1600年 までは、現在ナポリ にある風俗画triple Portraitを製作した。
1600年、パルマ公ラヌッチョ1世 からパルマに召還され、Palazzo del Giardinoの装飾を行ったが、完成を待たずに亡くなった。
1583年にヴェネツィアで生まれた息子のアントニオ・カラッチ もまた画家であり、ボローニャ派の画家になった。
作品
Head of a Faun in a Concave (drawing in roundel, c. 1595, National Gallery of Art, Washington DC)
The Penitent Magdalen (Private collection)
The Annunciation , Musee du Louvre, Paris [1]
The Lamentation , Hermitage, St. Petersburg[2] [リンク切れ ]
イ・モーディ - オリジナルの銅版画は失われたがカラッチにより再現された
脚注