ぼたん鍋(ぼたんなべ)は、猪肉を用いた日本の鍋料理である。猪鍋(ししなべ)とも呼ばれることがある。
概要
猪肉は縄文時代からよく食べられていた食材であり、これを具材に加えた鍋料理は日本各地に見られる。ぼたんの名は、使われる猪肉を薄切りにし、牡丹の花に似せて皿の上に盛りつける事に因んでいる。
鍋の中で野菜、根菜、きのこ類、芋類、コンニャク、麩、豆腐と猪肉を一緒に煮て食べるのが一般的であり、味付けは地方によって異なるが、昆布と鰹節でとった出汁に主に味噌か醤油を入れることが多い。風味付けに日本酒や味醂を加えても良い。江戸風は、割り下に大量の醤油と砂糖を用い、さらに八丁味噌を加えて濃厚な味にしている。食べる際には、取り皿に生卵を入れてつけたり、薬味として山椒などを振りかけたりする。
地域の取り組み
猪が入手しやすい山間部で、郷土料理として観光資源化されることも多い。
脚注
- ^ “ぼたん鍋 兵庫県”. うちの郷土料理 農林水産省. 2022年11月7日閲覧。
関連項目